雨がやんだあと、水たまりがいつの間にか小さくなっていることがあります。ぬれたタオルや洗濯物も、しばらくすると乾きます。水はどこへ行ったのでしょう。
水は消えたのではありません。水蒸気(すいじょうき)という、目には見えにくい気体になって空気中へ出ていきます。この変化を蒸発(じょうはつ)といいます。

蒸発は、水が水蒸気になること
水は、とても小さな粒が集まってできています。水面の近くにある粒の一部は、少しずつ空気の中へ出ていきます。
このとき水は、水蒸気になります。水蒸気は透明で見えにくいため、水たまりの水がなくなったように見えるのです。
文部科学省の小学校理科でも、水は水面や地面から蒸発し、水蒸気になって空気中に含まれていくと学びます。
蒸発と沸騰は、どこがちがうの?
お湯を火にかけると、泡が出ることがあります。これは沸騰(ふっとう)です。蒸発とは、見え方がちがいます。
| くらべること | 蒸発 | 沸騰 |
|---|---|---|
| 起こる場所 | 水面から少しずつ | 水の中でも泡ができる |
| 見え方 | 水が静かに減る | 泡がたくさん出る |
| 身近な例 | 水たまり、洗濯物 | やかんのお湯 |
蒸発は、火でぐらぐらさせなくても起こります。水たまりが乾くことや、ぬれたハンカチが乾くことも蒸発です。

暖かい日と乾いた空気では、蒸発が進みやすい
暖かい水では、水の小さな粒がよく動きます。そのため、冷たい水より水蒸気になりやすくなります。
空気が乾いているときも、蒸発は進みやすくなります。空気中に水蒸気が少ないと、水蒸気が広がる余地が大きいからです。
風があると、水面の近くの湿った空気が入れかわります。だから、同じようにぬれた洗濯物でも、風が通る場所では乾き方がちがって見えることがあります。
洗濯物が乾くのは、水が形を変えるから
洗濯物の布には、水がしみこんでいます。その水が少しずつ水蒸気になって空気中へ出ると、布が乾いていきます。
気象庁も、洗濯物が乾くのは中の水が水蒸気になって外へ行く、つまり蒸発するためだと説明しています。
家で洗濯物を扱うときは、大人の人の方法に従いましょう。高い場所に干す、火や電気を使って急に乾かす、といったことを子どもだけで試す必要はありません。
水蒸気は、また水になることもある
空気中の水蒸気は、冷えると小さな水のつぶになって現れることがあります。冷たい飲み物のコップの外側に水滴が付くのは、その一例です。
水は、液体の水、水蒸気、氷と、温度などによって姿を変えます。空の雲や朝の霜にも、水蒸気の変化が関係しています。
水蒸気が氷の結晶になる話は、霜はなぜできるの?で読めます。雲が白く見えるしくみは、雲はなぜ白いの?の記事で確かめられます。
今日のポイント
- 蒸発は、水が水蒸気になって空気中へ出る変化です。
- 水蒸気は見えにくいため、水がなくなったように見えます。
- 蒸発は水面から少しずつ起こり、泡が出る沸騰とは見え方がちがいます。
- 暖かいとき、空気が乾いているとき、風が通るときは、蒸発が進みやすくなります。
- 水たまりや洗濯物が乾くのは、蒸発による変化です。
- 水蒸気は冷えると、水のつぶになることもあります。
次に水たまりやぬれたハンカチを見つけたら、空に消えたのではなく、水蒸気になった水が空気中へ広がっていると考えてみてください。
よくある質問
水は冷たい日でも蒸発しますか?
蒸発は冷たい日にも起こります。ただし、暖かいときよりゆっくりになることがあります。気象庁は、温度が低いときにも水の小さな粒の一部が空気中へ出ると説明しています。
水蒸気は白く見えますか?
水蒸気そのものは見えにくい気体です。やかんの口の近くに見える白い湯気は、冷えて小さな水のつぶになったものが混じって見えている場合があります。
水たまりを早く乾かしてもいいですか?
道路や学校などの水たまりを、自分だけの判断で片付ける必要はありません。すべりやすい場所や危ない場所では近づかず、大人に知らせましょう。
おすすめ
水はなぜ蒸発するの?小学生にもわかる水蒸気と乾くしくみに関連する商品をまとめました。必要なものだけ選んでご活用ください。
※一部リンクはアフィリエイトリンクを含みます。価格・在庫はリンク先でご確認ください。

