家で食べる物を買ったり、電気を使ったり、学校で必要な文房具を用意したりするとき、お金の出入りがあります。そのお金は、家の中だけで動いているわけではありません。
経済では、家計(かけい)、企業(きぎょう)、政府(せいふ)が、仕事、給料、商品、税金、公共サービスを通してつながっています。この記事では、この3つがどんな役目を持ち、何をやり取りしているかを見ていきます。
家計・企業・政府は、それぞれ何をするの?
総務省統計局は、家計を「消費生活を営む単位」と説明しています。少しむずかしい言い方ですが、食べる、住む、学ぶ、移動するなど、毎日の暮らしをする人や家族のまとまり、と考えると分かりやすいです。
企業は、商品やサービスを作ったり売ったりする会社やお店です。政府は、社会のルールを整え、税金を使って学校、道路、消防などの公的サービスを行います。
家計は「お金をたくさん持っている家」という意味ではありません。どの家庭にも、入ってくるお金や使うお金があり、その流れを考えるときに使う言葉です。

家計・企業・政府は何を交換しているの?
家計は企業に対して、働く力と給料を交換したり、商品やサービスと代金を交換したりします。たとえば、パン屋さんで働く人が給料を受け取り、その家族が別のお店でパンを買う場面です。
家計は政府に税金を払い、学校、道路、消防などの公的サービスにつながっています。税金が何に使われるかは、税金の使い道の記事でも確かめられます。

家計には、どんなお金の出入りがあるの?
家計に入るお金を収入(しゅうにゅう)、出ていくお金を支出(ししゅつ)と呼びます。仕事をして受け取る給料は収入の一例です。食べ物、服、電気、電車などに払うお金は支出の一例です。
同じ家庭でも、月や季節によって出入りは変わります。必要な金額は家の人数、住む場所、仕事、体調などで違うため、ほかの家と比べて「これが正しい」と決めることはできません。
| 見るところ | 身近な例 | 考えるときの注意 |
|---|---|---|
| 収入 | 仕事で受け取る給料など | 入る時期や金額は人によって違います。 |
| 支出 | 食べ物、住まい、電気、文房具など | 生活に必要な物は家庭ごとに違います。 |
| 残りや貯蓄 | すぐ使わずに置いておくお金 | 借入れや貯蓄の判断は、子どもだけで決めません。 |
たとえば、学習用に「今月は10,000円入って、食べ物や電気などで8,000円使った」と考えることはできます。これは仕組みを知るための架空の例です。本当の家計の金額を聞いたり、友だちと比べたりする必要はありません。
家計簿と家計調査は、何を見るの?
家計簿(かけいぼ)は、家庭で収入や支出を記録するノートやアプリのことです。何に使ったかを後から見返すために使えます。つけ方は家庭によって違い、子どもが家のお金を管理する必要はありません。
国は、たくさんの世帯の協力を得て家計調査も行っています。総務省統計局は、世帯の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調べ、暮らしや経済を知るための統計にしています。
一つの家庭の数字だけで、日本全体のことは分かりません。だからこそ、調査した結果をまとめて、景気や暮らしを考える材料にしています。
家計の話で大切にしたいこと
家計には、家族の生活や仕事に関わる大切な情報がふくまれます。友だちの家のお金を聞いたり、自分の家の金額を人に広めたりしないようにしましょう。
おこづかい、買い物、貯金について知りたいときは、「何のために使うのか」「家族の約束は何か」を大人といっしょに確かめるのが安心です。お金そのものの役割は、お金の役割の記事でも学べます。
今日のポイント
- 家計は、個人や家族が毎日の暮らしをするときのお金のまとまりです。
- 企業は商品やサービスを作り、政府はルールや公的サービスを整えます。
- 入るお金を収入、使うお金を支出といいます。
- 家計は、企業とは仕事と給料、商品と代金でつながります。
- 家計は、税金と公的サービスを通して政府ともつながります。
- 家庭ごとの金額は違うため、くらべたり広めたりしません。
- 国の家計調査は、多くの世帯の収入や支出などをまとめ、暮らしを知る資料にしています。
よくある質問(FAQ)
家計と家計簿は同じですか?
同じではありません。家計は暮らしのお金のまとまり、家計簿はその収入や支出を記録する道具です。
家計・企業・政府は、いつも同じ形でつながっていますか?
大まかな役目はありますが、実際の仕事、買い物、税金、サービスの形は国や時代、家庭によって違います。この記事の矢印は、基本の流れをつかむためのものです。
子どもも家計に入りますか?
家計は一人の人や家族の暮らしのまとまりを指します。子どもが家のお金を管理するという意味ではありません。家庭での役割や約束は、大人と話して決めます。
家計が苦しいかどうかは、いくらで分かりますか?
金額だけでは決められません。住む場所、家族の人数、必要な支出などが違うからです。心配なことがあるときは、家族や信頼できる大人に相談しましょう。
家計調査は、すべての家が受けるのですか?
いいえ。総務省統計局は、統計上の方法で選んだ世帯に協力をお願いして調査しています。結果は多くの世帯の数字をまとめて使われます。
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