空が急にピカッと光って、少しあとにゴロゴロと音が聞こえることがあります。これは雷です。雷は、雲の中や雲と地面の間で、たまった電気が一気に流れるときに起こります。
光は電光(でんこう)、音は雷鳴(らいめい)と呼ばれます。雲の中で何が起きているのか、そして雷が近づいたときにどうすればよいのかを、順番に見ていきましょう。

雷は、たまった電気が一気に流れる現象
電気には、プラスとマイナスという二つの性質があります。雷雲の中では、この二つの電気が分かれて、たくさんたまることがあります。
電気がたまりすぎると、ふだんは電気を通しにくい空気の中を、電気が一気に通ります。これを放電といいます。放電が目に見える光が電光で、雷のピカッとした光です。
雲の中で起きる放電もあれば、雲と雲の間で起きる放電もあります。雲と地面の間で起きる放電は、落雷(らくらい)と呼ばれます。
雷雲の中では、氷の粒が動いている
雷が起きやすい雲は、積乱雲(せきらんうん)です。夏の午後に見かける、上へもくもく高くのびる大きな雲を思い浮かべると想像しやすいでしょう。
積乱雲の中には、細かな氷の粒やあられがあります。強い上昇気流で粒どうしがぶつかると、電気が生まれ、雲の中でプラスとマイナスの電気が分かれていくと考えられています。
これは、下じきで髪の毛をこすると静電気が起きることに少し似ています。ただし、雷雲の中では、ずっと大きな雲の中にたくさんの電気がたまります。

ピカッと見えてから、ゴロゴロ聞こえるのはなぜ?
放電すると、まわりの空気が急に熱くなって大きく動きます。その動きが空気をふるわせて、ゴロゴロという音になります。
光はとても速く目に届きますが、音は空気を伝わって届きます。そのため、同じ雷でも、先に光が見えてから音が聞こえます。
光ってから音が聞こえるまでの時間が長いほど、雷は遠いと考えられます。でも、音が聞こえた時点で安全とはいえません。すぐに安全な場所へ移動しましょう。
雷が聞こえたら、木の下ではなく屋内へ
遠くでも雷の音が聞こえたら、雷が近づいている合図です。公園やグラウンド、海、山などの開けた場所にいるときは、遊びをやめて、近くの建物や車の中へ入りましょう。
木の下で雨宿りをするのは危険です。木などに落ちた雷が近くの人へ飛び移ることがあるためです。かさをさしたまま急いで走るより、大人といっしょに安全な建物へ移動します。
空が暗くなり、急に冷たい風がふいたり、大粒の雨が降り始めたりしたときも、積乱雲が近づくサインの一つです。天気予報や気象庁の情報を確認しましょう。
空で雲ができるしくみは、雲はなぜ白いの?でも読めます。大きな雲が育つときの空気の動きは、台風はなぜぐるぐる回るの?の記事とくらべると、さらに考えやすくなります。
今日のポイント
- 雷は、雲の中や雲と地面の間で電気が一気に流れる放電です。
- 雷の光は電光、ゴロゴロという音は雷鳴と呼ばれます。
- 積乱雲の中では、氷の粒やあられがぶつかり、電気が分かれてたまると考えられています。
- 光は音より速く届くので、ピカッと見えてからゴロゴロ聞こえます。
- 雷鳴が聞こえたら、木の下ではなく、建物や車の中へ移動します。
雷は、雲の中で電気が動いていることを見せてくれる現象です。空を見るときは、仕組みを思い出しながらも、まず安全な場所にいることを確かめてください。
よくある質問
雷は雲から地面にしか落ちないのですか?
いいえ。雷は雲の中や雲と雲の間でも起きます。雲と地面の間で起きる放電を落雷と呼びます。
ピカッと光ってから何秒なら安全ですか?
秒数だけで安全とは決められません。雷の音が聞こえたら危険な状況なので、屋内や車の中へ移動し、天気が落ち着くまで待ちましょう。
雷が近いとき、木の下に入ってもいいですか?
入ってはいけません。木に落ちた雷が近くの人へ飛び移ることがあります。木の下を避け、しっかりした建物や車の中へ入りましょう。
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