今日は、日本のすごいお寺「法隆寺」について、一緒に探検してみよう!
法隆寺って名前は聞いたことあるけど、どんな場所かよく知らないな…という子も多いんじゃないかな?
この記事を読めば、法隆寺がどうしてそんなに有名なのか、どんな歴史があって、どこを見れば一番楽しめるのかが、すっきり分かっちゃうよ。
実は法隆寺は、今から1400年以上も昔に聖徳太子が建てた、世界で一番古い木でできた建物なんだ。
この記事では、そんな法隆寺のふしぎな歴史と、絶対に見逃せない見どころを、先生とだいち君、さくらちゃんと一緒に、日本一わかりやすく解説していくね!

さっそく法隆寺のひみつを解き明かしに行こう!
法隆寺ってどんなお寺?聖徳太子が作った日本の宝物庫!

法隆寺って、そもそも誰が何のために作ったの?

法隆寺を作ったのは、みんなも歴史の授業で聞いたことがあるかもしれない、「聖徳太子」というすごい人なんだ。
聖徳太子は、今から1400年以上も前の飛鳥時代(あすかじだい)に活躍した皇族だよ。
当時の日本は、まだ国としてのまとまりがしっかりしていませんでした。
そこで聖徳太子は、みんなが心を一つにして、平和に暮らせる国にしたいと考えたんだ。
そのために大切にしたのが「仏教」の教えだったんだね。
仏教は、人々の心を穏やかにして、みんなで助け合うことを教えてくれるものなんだ。
聖徳太子は、この仏教の教えを広めるための中心地として、この法隆寺を建てたんだよ。

みんなが仲良く暮らせるようにっていう願いが込められていたんだね。

そして法隆寺は、世界で一番古い木でできた建物群として、今も大切に残されているんだ。
「え、でも1400年も前の木の建物が、どうして今まで残っているの?」って思うよね。
実は法隆寺は、一度火事で焼けてしまったことがあるんだ。
でも、そのあとにすぐに建て直されて、その建物がずーっと今まで残っているんだよ。
おうちを建てる時、今は釘やネジを使うのが当たり前だよね。
でも、法隆寺が建てられた時代には、そんな便利なものはなかったんだ。
じゃあどうやって建てたかというと、木と木をパズルのように組み合わせて、がっちりと固定する「組木(くみき)」という技術を使ったんだ。
この技術がものすごく優れていたから、大きな地震が来ても壊れずに、1400年以上も立ち続けることができたんだよ。
昔の人の知恵って、本当にすごいよね。
法隆寺は、聖徳太子の平和への願いと、昔の日本の職人さんたちの素晴らしい技術が合わさってできた、まさに「日本の宝物庫」なんだ。

なぜすごいの?法隆寺が持つ「世界初」と「日本初」のひみつ

世界遺産って、何がすごいの?

実は法隆寺は、1993年に日本で初めて世界文化遺産に登録された場所なんだ。
「世界遺産」っていうのは、地球全体のみんなで守っていこうね、と決められた、とっても価値のある宝物のことなんだ。
お城やお寺、きれいな自然など、世界中にたくさんある宝物の中から選ばれるんだよ。
例えるなら、世界中の宝物を集めた「殿堂入りリスト」みたいなものかな。
そのリストに、日本の建物として一番最初に名前が載ったのが、この法隆寺なんだ。
これって、ものすごく名誉なことだよね。

かっこいい!

では、なぜ法隆寺がそんなにすごいと認められたんだろう?
一番の理由は、さっきも少し話したけど、「世界で一番古い木造の建物」が、建てられた当時のままの姿で残っているからなんだ。
1400年以上も前の建物が、今も私たちが見られる状態で残っている場所は、世界中を探してもここ法隆寺くらいしかないんだよ。
建物に使われている柱をよーく見てみると、ちょっと面白い形をしているんだ。
真ん中あたりが少しだけふっくらとふくらんでいて、上と下に向かって少しずつ細くなっているんだ。
この形は「エンタシス」と呼ばれていて、ギリシャの神殿の柱にも見られる形なんだよ。
遠い昔、シルクロードを通って、遠いギリシャの文化が日本まで伝わってきた証拠とも言われているんだ。
なんだかロマンがある話だよね。

すごい!世界とつながっていたんだね!
さらに、法隆寺には建物だけじゃなくて、たくさんの仏像(ほとけさま)や絵画、工芸品といった宝物も残されているんだ。
その数はなんと約2300件!
聖徳太子が生きていた時代の貴重な宝物が、これだけたくさん見られる場所は他にないんだ。
法隆寺は、建物も、その中にある宝物も、ぜんぶまとめて「世界の宝物」と認められた、とってもすごい場所なんだよ。
ここは絶対見ておこう!法隆寺の必見スポットベスト3

どこから見たらいいか、迷っちゃいそうだなあ。

今日は特別に、先生が選んだ「絶対に見逃せないスポットベスト3」を紹介しよう!
第3位:五重塔(ごじゅうのとう)
法隆寺に入ってまず目に飛び込んでくるのが、この五重塔だよ。
空に向かってすっと伸びる姿は、とっても美しいんだ。
この塔は、日本で一番古い五重塔で、高さは約31.5メートルもあるんだよ。
学校のプール(25メートル)よりもずっと高いんだから、すごいよね。
そして、この塔のすごいところは、見た目だけじゃないんだ。
実は、1400年もの間、一度も地震で倒れたことがないんだよ。
そのひみつは、塔の真ん中を貫く一本の太い柱「心柱(しんばしら)」にあるんだ。
この心柱が、地震の揺れをうまく逃がす役割をしていて、建物全体が倒れるのを防いでくれるんだって。
この技術は、東京スカイツリーの地震対策にも応用されているんだから、昔の人の知恵には本当に驚かされるよね。
第2位:金堂(こんどう)
五重塔の隣に建っているのが、この金堂だよ。
金堂は、法隆寺の中で一番大切にされている建物なんだ。
中には、ご本尊(ごほんぞん)といって、お寺の中心となる仏様たちがいるんだよ。
特に見てほしいのが、「釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)」という仏様。
これは、聖徳太子が亡くなった後に、その幸せを願って作られたと言われているんだ。
優しいお顔をした仏様を見ていると、なんだか心が落ち着くような、不思議な気持ちになるよ。
この金堂も、世界で一番古い木造建築の一つで、そのどっしりとした姿は迫力満点だよ。
第1位:夢殿(ゆめどの)
法隆寺のエリアの中でも、少し東に行ったところにある特別な建物が、この夢殿だよ。
八角形という、ちょっと珍しい形をしているんだ。
ここは、昔、聖徳太子が住んでいた宮殿があった場所に建てられたと言われているんだ。
聖徳太子は、ここで物事を考えたり、仏教の勉強をしたりしていたんだって。
夢殿の中には、「救世観音像(くせかんのんぞう)」という、聖徳太子とそっくりだと言われる仏様がいるんだ。
でも、この仏様は年に2回、春と秋の特別な期間しか見ることができない、とっても貴重な仏様なんだよ。
もし見られたら、すごくラッキーだね!
静かで、どこか神聖な空気が流れている夢殿は、法隆寺に来たら絶対に訪れてほしい場所だよ。
まとめ


五重塔がスカイツリーのヒントになったなんて、びっくりだよ!

今日のまとめをしようか。
今日は、法隆寺の歴史と見どころについて一緒に探検してきたね。
大切なポイントをもう一度おさらいしてみよう。
- 法隆寺は聖徳太子が建てた、世界で一番古い木造建築だよ。
- みんなが平和に暮らせるように、という願いが込められているんだ。
- 日本で初めて世界遺産に登録された、日本の宝物なんだ。
- 見どころは、地震に強い「五重塔」、一番大切な「金堂」、聖徳太子ゆかりの「夢殿」だよ。
法隆寺は、1400年以上も前の人たちが、どんなことを考え、どんな技術を持っていたのかを、私たちに教えてくれるタイムカプセルのような場所なんだ。
教科書で学ぶのも大切だけど、実際にその場所に行ってみると、写真や文字だけでは感じられない、空気やにおい、建物の大きさを肌で感じることができるよ。
柱の傷や木の香りから、昔の人たちの息づかいが聞こえてくるような気がするかもしれないね。
もし機会があったら、ぜひお家の人と一緒に出かけてみてね。
きっと、今日学んだことが何倍も面白く感じられるはずだよ!

また次の探検で会おうね!
