外で遊んでいると、木の葉がゆれたり、風見袋が横にのびたりします。目には見えないのに、風はどうして吹くのでしょう。
風の正体は、空気の動きです。空気にはまわりを押す力があり、その強さにちがいができると、空気が動き始めます。海のそばで昼に吹く風も例にして、順番に見ていきましょう。

風は、空気が動いていること
空気は、わたしたちのまわりにいつもあります。空気がある場所から別の場所へ動くと、その動きを風といいます。
たとえば、うちわをあおぐと顔に風が来ます。これは、うちわが近くの空気を動かしているからです。自然の風も、空気が広い場所で動くことで起こります。
空気は、押す力の強い方から弱い方へ動く
ふくらませた風船を手で押すと、中の空気が手を押し返すように感じます。空気には、このようにまわりを押す力があります。
空気どうしは、いつもおしくらまんじゅうのように押し合っています。押す力が強い場所と弱い場所があると、空気は強い方から弱い方へ押し出されます。この空気の動きが風です。
空気の押す力は、気圧(きあつ)といいます。少し難しい言葉ですが、「空気が押す力」と考えるとわかりやすいでしょう。

海の近くでは、昼に海から陸へ風が吹くことがある
海と陸がある場所では、日中に海から陸へ向かう風が吹くことがあります。これを海風(うみかぜ)といいます。
昼の陸地は日光で温まりやすく、上の空気も温まって上へ動きます。すると地面の近くには、海の上にある比較的冷たい空気が陸の方へ動いてきます。
このように、場所による温まり方のちがいも、空気を動かすきっかけになります。ただし、毎日同じ向きに吹くとは限りません。広い地域の天気や地形も、風の向きに関わります。
「南の風」は、南へ行く風ではない
天気予報でいう風向(ふうこう)は、風が吹いてくる方向です。ですから「南の風」は、南から北の方へ吹いてくる風を表します。
風見袋や旗を見るときは、のびている先ではなく、風が来ている方を想像してみましょう。どちらから空気が動いてきたかを考えると、風向が読みやすくなります。
強い風の日は、しくみより安全を先に考えよう
風が強い日は、かさが使いにくくなったり、物が飛んだりすることがあります。木が大きくゆれたり、天気予報で強い風への注意が出たりしたときは、外遊びをやめます。
海や川の近く、工事中の場所、看板や木のそばには近づかず、大人や学校・自治体の案内を確かめましょう。風のしくみを知ることと、安全に行動することは、どちらも大切です。
空で雲が見えるしくみは、雲はなぜ白いの?でも読めます。大きな空気の動きで台風がうずを巻く話は、台風はなぜぐるぐる回るの?の記事とつなげて考えられます。
今日のポイント
- 風の正体は、空気の動きです。
- 空気にはまわりを押す力があり、その強さのちがいで空気が動きます。
- 空気の押す力を気圧といい、日常の風は気圧が高い方から低い方へ動くと考えられます。
- 日中の海風は、海から陸へ吹く風です。
- 風向は、風が吹いてくる方向を表します。
- 強い風の日は、外へ出るより先に予報や大人の案内を確かめます。
風は、空気が見せてくれる動きです。次に風を感じたら、「どちらから空気が来ているかな」と考えてみてください。
よくある質問
風がまったく吹かないことはありますか?
とても弱い風しか吹かないことはあります。気象庁では、風速が毎秒0.3メートル未満の状態を「静穏(せいおん)」と呼んでいます。
夜にも海風は吹きますか?
海風は日中に海から陸へ吹く風です。夜は、陸から海へ向かう陸風(りくふう)が吹くことがあります。風の向きは、場所やそのときの天気でも変わります。
風が強いとき、どうすればよいですか?
外遊びや自転車をやめて、家や学校など安全な場所に入りましょう。気象庁の情報、学校、家族、地域の案内を確かめて行動します。
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