火山の写真を見ると、山の上から白い煙のようなものが出ていたり、赤い溶岩が流れていたりします。山の中では、いったい何が起きているのでしょう。
火山が噴火するのは、地下にある熱いマグマが、気体の泡の力も受けて地表へ出てくるからです。炭酸飲料のふたを開けたときの泡を思い浮かべると、少し想像しやすくなります。

火山の下には、熱いマグマがある
地球の地下には、とても熱くて岩石が溶けたものがあります。地下にあるこのどろどろしたものを、マグマといいます。
マグマが火口(かこう)、つまり地面の外へ出るための出口から噴き出すことを、噴火といいます。地上に出たマグマは、溶岩(ようがん)と呼ばれます。
火山は同じように見えても、地下のマグマや気体の量、通り道などがちがいます。そのため、溶岩が流れる噴火もあれば、火山灰が空へ出る噴火もあります。
マグマの中の気体が泡になり、押し上げる
マグマの中には、水や炭酸ガスなどの気体が溶け込んでいます。マグマが地下の深い場所から上がると、周りから押される力が小さくなります。
すると、溶けていた気体が小さな泡になって増えていきます。泡をたくさん含んだマグマは軽くなり、地表へ向かって上がりやすくなります。
これは、炭酸飲料のふたを開けたときに泡が出る様子に少し似ています。ただし、火山の中は高温で大きな力がかかるため、家で同じことを試す必要はありません。

マグマはどこでできるの?
地球の表面は、プレートという大きな岩の板のような部分でおおわれています。日本の近くでは、海側のプレートが陸側の下へ沈み込む場所があります。
気象庁の説明では、その水分の働きで地球の内部の一部が溶け、マグマができる場合があるとされています。できたマグマは、地下にたまったり、通り道を上がったりします。
ただし、すべての火山がまったく同じ順序で噴火するわけではありません。火山ごとに地下の様子がちがうため、専門家が観測して活動を確かめています。
噴火では何が出てくるの?
噴火では、溶岩のほかに、細かい石や火山灰、火山ガスなどが出ることがあります。どんなものが、どのくらい出るかは、火山や噴火のしかたで変わります。
ニュースの映像で火山灰が見えることがありますが、火山の近くでは危険な場所もあります。見学に行ったり、火口へ近づいたりせず、気象庁や自治体の情報、大人の案内に従いましょう。
火山のことを安全に調べてみよう
火山の断面図を見て、マグマ、火口、溶岩の場所に色をぬってみると、地下から地上への流れを整理できます。実物の火山を見に行かなくても、写真や博物館の資料で学べます。
小学校6年の理科では、火山の働きでできた地層について、資料や観察をもとに考える学習があります。石や地層の写真を見るときも、どの火山から来たのか、資料に書かれた説明を確かめてみましょう。
空の中で水が集まり、台風が育つしくみは、台風はなぜぐるぐる回るの?でも読めます。空に見える雲の色については、雲はなぜ白いの?の記事もつながります。
今日のポイント
- 地下で岩石が溶けたものをマグマといいます。
- マグマが地表へ噴き出す現象が噴火です。
- マグマが上がると、溶けていた気体が泡になり、押し上げる力になります。
- 地上に出たマグマは、溶岩と呼ばれます。
- 火山の近くには危険な場所があるので、公式情報と大人の案内に従います。
火山は、地球の中で起きている変化を地上で見せてくれる場所です。断面図を見ながら、見えない地下でのマグマと泡の動きを想像してみてください。
よくある質問
マグマと溶岩は同じものですか?
もとは同じような溶けた岩石ですが、地下にあるときはマグマ、地上に出たあとを溶岩と呼びます。場所によって呼び方が変わります。
火山はいつ噴火するの?
火山ごとに地下の様子がちがうため、いつ噴火するかを一言で決めることはできません。気象庁などは地震や地面の動き、火山ガスなどを観測して情報を出しています。
火山を見に行ってもいいですか?
観光できる場所でも、火山の活動によって入れる範囲が変わります。出かける前に自治体や気象庁の公式情報を確かめ、立入禁止の場所や火口には近づかないでください。
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