京都にある「金閣寺(きんかくじ)」は、黄金に輝く美しい建物で有名なお寺です。
たくさんの観光客が訪れる人気の場所で、「日本の美しいお寺」のひとつとして知られています。
この記事では、金閣寺がどのように建てられたのか、その歴史や見どころ、銀閣寺との違いについて、わかりやすく紹介します。
金閣寺ってどんなお寺?歴史と建てられた理由
金閣寺が建てられた理由
金閣寺は、義満が自分の住まいとして「とても美しい場所を作りたい」と考えて建てました。
もともとは「北山殿(きたやまどの)」と呼ばれ、その後、義満の死後にお寺として使われるようになりました。
義満は、この場所で自然の美しさと豪華さを楽しみながら過ごしたといわれています。
金閣寺の正式な名前は「鹿苑寺(ろくおんじ)」
実は「金閣寺」というのは通称で、本当の名前は「鹿苑寺(ろくおんじ)」といいます。
この「金閣」という建物が特に有名なため「金閣寺」と呼ばれるようになったんですね。
金閣寺は、室町時代の将軍・足利義満が自分の住まいとして建て、後にお寺となった歴史ある建物です。
金閣寺の見どころと魅力
1. 黄金に輝く「金閣」
金閣寺の中心となる「金閣(きんかく)」は、2階と3階が金箔(きんぱく)でおおわれ、まぶしいほどの輝きがあります。
特に晴れた日には、太陽の光を反射してキラキラと美しく光り、水面(すいめん)にその姿が映(うつ)る様子もとても魅力的です。
金閣は、室町時代の華やかさと、義満の「豪華さを表現したい」という思いが表れた建物です。
2. 美しい庭園
金閣寺の庭園は、池(いけ)や小さな島、橋(はし)などが配置され、まるで日本の美しい自然をそのまま切り取ったような景色です。
特に「鏡湖池(きょうこち)」という池には金閣が映り、四季折々の風景とともに楽しむことができます。
春は桜、秋は紅葉(こうよう)、冬には雪景色が楽しめる庭園としても人気です。
3. 鳳凰(ほうおう)の像
金閣の一番上には、空に向かって立つ「鳳凰(ほうおう)」という金色の鳥の像(ぞう)が飾られています。
鳳凰は、平和や幸せを象徴(しょうちょう)する伝説の鳥で、金閣寺の美しさと調和しています。
金閣寺には、豪華な金閣や美しい庭園、そして平和を象徴する鳳凰の像など、たくさんの見どころがあり、四季を通じて楽しめます。
金閣寺と銀閣寺の違いは何?
1. 建てられた理由の違い
金閣寺は、足利義満(あしかが よしみつ)が「華やかで豪華な場所」を作りたいと考え、金箔(きんぱく)を使って建てたのが始まりです。
一方、銀閣寺はその孫(まご)の足利義政(あしかが よしまさ)が「静かで落ち着いた場所」を目指して作りました。
義政は、日本の美しい自然と調和するような静かな美しさを大事にしたんです。
2. 建物の色とデザインの違い
金閣寺は金箔でおおわれた豪華な建物で、晴れた日には太陽の光を受けて金色に輝きます。
金色は華やかさと力強さの象徴でもあります。
一方、銀閣寺は木の自然な色を残してあり、静けさや落ち着きを感じるデザインです。
このため、銀閣寺は自然にとけこむようなやさしい印象が特徴です。
3. 美しさの感じ方の違い
金閣寺の美しさは、金色の輝きと池に映(うつ)る姿の豪華さにあります。
一方、銀閣寺は「わび・さび」の美しさを楽しむ場所です。
「わび・さび」は日本ならではの、静かでしっとりとした美しさを表しています。
金閣寺は派手な美しさ、銀閣寺は落ち着いた美しさを楽しめるんですね。
金閣寺と銀閣寺は、建てられた理由やデザインが異なり、それぞれが違った美しさを持つお寺です。
金閣寺を訪れるときの楽しみ方
1. 四季折々の景色を楽しむ
金閣寺の庭園は、季節ごとに違った風景を見せてくれます。
- 春:桜が咲き、池に映るピンクの花が華やか
- 夏:新緑が輝き、池もきらきらとした美しい緑に
- 秋:紅葉で池のまわりが赤やオレンジに染まる
- 冬:雪が積もると、白と金色のコントラストが幻想的に
どの季節に訪れても、池に映る金閣と一緒に美しい景色を楽しむことができます。
2. 「鏡湖池(きょうこち)」に映る金閣を見よう
金閣寺の池である「鏡湖池(きょうこち)」は、鏡のように金閣を映し出します。風がないときは池の水が静かなので、きれいに金閣が反射して見えるんです。
鏡湖池は絶好の撮影スポットでもあり、写真を撮るのにもぴったりの場所です。
3. お守りや絵馬(えま)を買ってみよう
金閣寺では、健康や家族の幸せを願うお守りや絵馬を買うことができます。
訪れた記念にお守りを買ったり、絵馬に願いを書いて奉納(ほうのう)するのも楽しいですよ。
4. 茶室(ちゃしつ)で日本文化にふれよう
金閣寺の敷地内には茶室があり、日本の茶道の雰囲気を感じることもできます。
静かな場所で、ゆっくりと日本のお茶を楽しむのも、金閣寺ならではの体験です。
金閣寺は、美しい建物や庭園を眺めるだけでなく、四季折々の景色を楽しんだり、日本文化にふれたりすることができる特別な場所です。
訪れるときの楽しみ方を知っていると、もっと充実した時間が過ごせます。
まとめ
金閣寺は、室町時代に足利義満が「豪華で美しい場所」を目指して建てたお寺です。
金色に輝く金閣や四季折々の美しい庭園、そして池に映る金閣の姿が見どころとなっています。
銀閣寺とは違い、派手で力強い美しさが特徴です。
金閣寺は、日本の歴史と美しさを感じられる場所です。
ぜひ訪れて、自然や建物の美しさをじっくり楽しんでみてくださいね!