今日は石川県金沢市にある、とっても有名な庭園「兼六園(けんろくえん)」について、一緒に探検していこうね。
この記事を読めば、兼六園がどうしてそんなにすごいのか、どんな面白い歴史があるのか、そして、どこを見れば一番楽しめるのかが、手に取るようにわかるからね。
結論から言うと、兼六園は、昔のお殿様が長い時間をかけて少しずつ作り上げた、まるで生きている芸術作品のような美しい庭園なんだ。
季節ごとに全く違う顔を見せてくれるから、いつ行っても新しい発見があるんだよ。
兼六園ってどんなところ?すごい歴史をわかりやすく解説!




これは、日本にあるたくさんの庭園の中でも、特に素晴らしいトップ3に選ばれているってことなんだよ。
学校のクラスで、勉強も運動もできるトップ3の秀才がいるようなイメージかな。
じゃあ、どうして「兼六園」っていう名前なんだろうね?
実はこの「兼六」っていうのは、「6つのものを兼ね備えている」っていう意味なんだ。
昔の中国の人が書いた本に、「素晴らしい庭園が持つべき6つの景色」というのがあって、兼六園はその6つの素晴らしい景色を全部持っているということから、この名前がつけられたんだよ。
その6つを簡単に紹介すると、こんな感じだ。
- 宏大(こうだい):広々としていて、心が大きくなるような感じ。
- 幽邃(ゆうすい):静かで、奥に何があるんだろうってワクワクする感じ。
- 人力(じんりょく):人の手で丁寧に作られているのがわかる感じ。
- 蒼古(そうこ):昔からあるんだなっていう、古くてかっこいい感じ。
- 水泉(すいせん):池や滝など、水の流れがきれいな感じ。
- 眺望(ちょうぼう):遠くの景色まで見渡せて気持ちがいい感じ。
まるで、6つの得意技を持つスーパーマンみたいだよね。


でも、たった一人のお殿様が全部作ったわけじゃないんだよ。
最初はお殿様のお屋敷の庭として、ほんの小さな場所から始まったんだ。
それを、次のお殿様、またその次のお殿様と、何代にもわたって「もっとこうしたら素敵になるかな?」「あそこに池を作ってみよう!」と、少しずつ大きく、そして美しくしていったんだ。
まるで、みんなが学校で育てているお花を、先輩から後輩へと大切に受け継いで、どんどん立派にしていくのに似ているかもしれないね。
約180年という、とてつもなく長い年月をかけて、今の兼六園の姿になったんだ。
だから兼六園は、長い年月をかけてたくさんの人々の手で作られた、歴史の宝物とも言えるんだよ。
そして昔は、お殿様やその家族しか入れなかった特別な場所だったんだけど、今では誰でもその美しい景色を楽しめるようになったんだ。
すごいことだよね。
絶対に見逃せない!兼六園の有名な見どころベスト5


そこで今日は、先生が選んだ「絶対に見逃せない見どころベスト5」を紹介しよう!
第1位:徽軫灯籠(ことじとうろう)
まず、兼六園のシンボルと言えばこれ!
霞ヶ池という大きな池のそばに立っている、ちょっと変わった形をした石の灯籠(とうろう)だよ。
灯籠っていうのは、昔の明かりのことだね。
この灯籠、よく見ると2本の足の長さが違うんだ。
一本は水の中、もう一本は陸地についている。
その形が、日本の楽器であるお琴(こと)の弦を支える「琴柱(ことじ)」という部品に似ていることから、この名前がついたんだって。
兼六園に来たら、みんながここで写真を撮るくらい有名な場所だから、絶対に見つけて記念撮影してみてね。
第2位:霞ヶ池(かすみがいけ)
兼六園の真ん中あたりにある、一番大きな池だよ。
この池は、まるで大きな鏡みたいに、空や周りの木々をきれいに映し出すんだ。
池の中には「蓬莱島(ほうらいじま)」という小さな島があって、そこには不老長寿の仙人が住んでいる、なんていう言い伝えもあるんだよ。
池の周りをゆっくりお散歩するだけで、とっても気持ちがいいんだ。
お殿様も、この池を眺めながら色々なことを考えていたのかもしれないね。

第3位:唐崎松(からさきのまつ)
霞ヶ池のほとりに生えている、とっても大きくて立派な松の木だよ。
これは、13代のお殿様が、滋賀県にある琵琶湖のそばから種を取り寄せて育てた、特別な松なんだ。
枝ぶりがとってもきれいで、まるで両手を広げて「ようこそ!」と迎えてくれているみたいに見えるよ。
そして、この松が一番すごい姿を見せるのが冬なんだ。
雪の重みで枝が折れないように、たくさんの縄で枝を吊るす「雪吊り(ゆきつり)」という作業がされるんだよ。
その姿は、まるで大きな傘をさしているみたいで、冬の兼六園でしか見られない特別な景色なんだ。
第4位:根上松(ねあがりのまつ)
これもすごい松の木だよ。
名前の通り、根っこが地面の上に盛り上がっているんだ。
その数なんと大小40本以上!
まるでタコの足が地面からニョキニョキと出てきているみたいで、すごい迫力があるよ。
どうしてこうなったかというと、若い松の木を植えるときに、わざと土を高く盛って植えて、松が大きくなった後で、その土を取り除いたからなんだって。
昔の人のアイデアって、本当に面白いよね。

第5位:花見橋(はなみばし)
園内を流れる曲水(きょくすい)という小川にかかる、木でできた小さな橋だよ。
この橋の上から見る景色が、とってもきれいなんだ。
特に春には桜、初夏にはカキツバタというお花が咲いて、まるで絵はがきのような風景が広がるんだ。
ゆっくり橋を渡りながら、お花の香りや水の音を楽しんでみてね。
この5つを回るだけでも、兼六園のすごさがきっとわかるはずだよ。
季節ごとに大変身!春夏秋冬の兼六園の楽しみ方


春夏秋冬、それぞれの季節に最高の魅力があるから、どれが一番なんて選べないんだよ。
じゃあ、季節ごとにどんな姿を見せてくれるのか、一緒に見ていこうか。
春の兼六園:桜色のトンネルをくぐろう!
春の主役は、なんといっても桜だね。
兼六園にはたくさんの種類の桜の木があって、園内がピンク色に染まるんだ。
特にお城との間にあるお堀通りは、まるで桜のトンネルみたいになるんだよ。
桜の花びらが風に舞う中を歩いていると、物語の主人公になったような気分になれるんだ。
夜になるとライトアップされて、昼間とはまた違った、夢の中にいるような美しい景色が見られるよ。
お花見だんごを食べながら桜を眺めるのも、春ならではの楽しみ方だね。
夏の兼六園:キラキラの緑と涼しい音を楽しもう!
夏になると、木々の緑が太陽の光を浴びて、キラキラと輝き出すんだ。
緑が濃くなって、とっても力強い生命力を感じる季節だよ。
暑い日でも、木陰に入ると涼しい風が吹いて気持ちいい。
園内を流れる小川のせせらぎや、翠滝(みどりたき)という滝の音を聞いていると、心も体も涼しくなっていくよ。
まるで、天然のクーラーの中にいるみたいだね。

秋の兼六園:燃えるような紅葉のじゅうたん!
秋は、兼六園が一年で一番カラフルになる季節だ。
モミジやカエデの葉っぱが、赤や黄色、オレンジ色に染まって、庭園全体が燃えているように見えるんだ。
まるで、誰かが絵の具のパレットをひっくり返したみたいに、色とりどりで本当にきれいだよ。
地面に落ちた葉っぱが、ふかふかのじゅうたんのようになって、その上を歩くのも楽しい。
池の水面に映る紅葉も、息をのむほどの美しさなんだ。
冬の兼六園:真っ白な雪と雪吊りの芸術!
冬になると、兼六園は真っ白な雪の帽子をかぶって、静かで美しい世界に変わるんだ。
そして、この季節にしか見られないのが、さっきも話した「雪吊り」だね。
円錐形に広がる縄が、まるで芸術作品みたいで、雪が積もるとその美しさがさらに引き立つんだ。
特に唐崎松の雪吊りは、本当に見事だよ。
いつ行っても違う景色が楽しめて、何度でも訪れたくなるのが兼六園のすごいところなんだ。

小学生も夢中になる!兼六園をもっと楽しむ秘密のポイント



今日は特別に、君たちがもっと夢中になれる楽しみ方を3つ教えよう!
ポイント1:隠れキャラを探せ!ラッキーアイテムを見つけよう
兼六園の中には、見つけたらちょっとラッキーな気分になれる「隠れキャラ」みたいなスポットがあるんだ。
一つは、ハートの形に見える石だよ。
園内のある場所に、自然にできたハートの形をした石が地面に埋め込まれているんだ。
どこにあるかは秘密!
地図を見ながら「どこにあるかな?」って探してみると、宝探しみたいで楽しいよ。
もう一つは、亀の甲羅の形をした「亀甲島(きっこうじま)」だ。
霞ヶ池に浮かぶ島のひとつで、上から見ると本当に亀の甲羅みたいに見えるんだ。
昔の人は、亀が長生きのシンボルだから、この島を見て長生きを願ったんだって。
探検隊になったつもりで、こういう面白い形をしたものを探しながら歩くのがおすすめだよ。

ポイント2:お殿様気分でおやつタイム!
園内をたくさん歩いたら、ちょっと休憩したくなるよね。
兼六園の中には、景色がきれいな場所にいくつかお茶屋さんがあるんだ。
そこでは、おいしいお団子やお抹茶をいただくことができるよ。
昔のお殿様たちも、きっとこんな風に美しい庭を眺めながら、お茶を飲んで一休みしていたんだろうね。
美しい景色を見ながら食べるお団子は、いつもよりずっとおいしく感じるはずだ。
ただ見るだけじゃなくて、味わったり、休憩したりするのも兼六園の立派な楽しみ方なんだ。
ポイント3:地図を片手にミッションに挑戦!
兼六園はとても広いから、入り口で地図をもらって探検するのがおすすめだ。
そして、ただ地図を見るだけじゃなくて、ミッションをクリアするゲームにしてみよう!
例えば、「ことじ灯籠と根上松と唐崎松の3つを見つけて写真を撮る!」とか、「園内にある滝を全部見つける!」とか、自分たちで目標を決めるんだ。
そうすれば、広い園内を歩くのも全然疲れなくなるし、全部見つけたときにはすごい達成感があるよ。
家族やお友達と競争するのも面白いかもしれないね。
どうかな?
こんな風にちょっと工夫するだけで、兼六園の探検は何倍も面白くなるんだよ。
まとめ:兼六園は歴史と自然が作った宝箱だった!
さあ、今日は兼六園の探検、お疲れ様でした!
たくさんの秘密を知ることができたんじゃないかな?






兼六園は、ただのきれいな庭園じゃなくて、加賀百万石のお殿様たちが長い時間をかけて作り上げた、歴史と自然が詰まった「宝箱」のような場所なんだ。
そして、その宝箱は季節ごとに中身がガラッと変わって、私たちをいつも楽しませてくれる。
- すごい歴史:たくさんのお殿様が、180年以上もかけて作り上げた。
- すごい見どころ:ことじ灯籠や雪吊りなど、写真に撮りたくなる場所がいっぱい。
- すごい四季:春夏秋冬、いつ行っても全く違う最高の景色が待っている。
- すごい楽しみ方:隠れキャラ探しや、お殿様気分のおやつタイムで、もっと楽しくなる。
教科書で学ぶ歴史も大切だけど、兼六園のように、実際にその場所に行って、昔の人が何を見て、何を感じていたのかを想像してみるのも、すごく素敵な勉強になるんだよ。
ぜひ今度、お父さんやお母さんと一緒に、本物の兼六園を探検しに行ってみてね。
そして、君だけのお気に入りの景色や、秘密のスポットを見つけて、先生にも教えてくれると嬉しいな。



