夜空に赤くかがやく星、火星。
昔からたくさんの人が「火星には何があるんだろう?」「生き物はいるのかな?」と考えてきました。
そして今、世界中の国々が協力したり、競争したりしながら、火星のなぞを解き明かそうとしています。
この記事では、「火星探査計画」について、わかりやすく解説します。
この記事を読めば、今まさに火星で何が起きているのか、そして、いつか人が火星に行く日は来るのか、その全てがわかります。
さあ、一緒に宇宙の冒険に出かけましょう!




なぜ人類は火星を目指すのか?3分でわかる探査の目的


目的1:地球以外の星に「生き物」のあとを探すため
まず一番大きな目的は、「昔、火星に生き物がいたかもしれない証拠」を探すことなんだ。
大昔の火星は、今の姿とはぜんぜんちがって、海や川があって、地球みたいにあたたかい星だったと考えられているんだよ。


もし火星の土や石の中から、生き物がいた証拠、たとえば化石みたいなものが見つかったら、それは「宇宙には地球以外にも生命が生まれた星がある」っていう世紀の大発見になる。
わたしたちが「宇宙でひとりぼっちじゃない」ってことがわかるかもしれない。

目的2:いつか人が住める場所になるか調べるため
二つ目の目的は、「未来のわたしたちが住む新しい場所」としての可能性を探ること。
地球は今、人口が増えすぎたり、環境問題があったり、いろいろな課題をかかえているよね。
だから、科学者たちは、もしもの時のために、地球以外の星に住むことも考えているんだ。


水があれば、それを分解して呼吸するための酸素を作ったり、飲み水にしたりできる。火星の砂を使って建物を作る研究も進んでいるよ。
まだまだ夢のような話だけど、人類が宇宙で生きていくための大事な一歩として、火星を調べているんだ。
目的3:地球や太陽の仲間たちがどうやって生まれたかを知るため
三つ目の目的は、火星を調べることで、わたしたちが住む地球の過去や未来を知る手がかりを見つけること。
火星は、地球よりも小さくて、大昔の環境がそのまま「冷凍保存」されているような星なんだ。
だから、火星の地面をほると、地球や太陽系の星たちが生まれたころのヒントがたくさん見つかると考えられているんだよ。


【国別】現在進行中の世界の主要な火星探査計画まとめ


アメリカ (NASA) – 生命のあとを探す天才科学者ロボット
まずは、宇宙開発のリーダー、アメリカのNASAだね。
今、火星で大活やくなのが、探査ロボットの「パーサヴィアランスくん」。
パーサヴィアランスっていうのは「がまん強い」っていう意味なんだ。
彼は火星で、昔、湖だった場所を走り回って、生命のあとが残っていそうな石や土を集めているんだよ。
ただ集めるだけじゃなくて、将来、地球に持ち帰るための特別な容器にしまっておく、という大事な仕事もしているんだ。
そして、パーサヴィアランスくんにはすごい相棒がいる。
小型のヘリコプター「インジェニュイティちゃん」だ。火星の空気は地球の100分の1くらいしかなくて、すごくうすい。
そんな場所で空を飛ぶのはすごく難しいんだけど、インジェニュイティちゃんは世界で初めて、地球以外の星で空を飛ぶことに成功したんだ!
空から火星を観察して、パーサヴィアランスくんが進む安全な道を探すお手伝いをしているんだよ。
日本 (JAXA) – 火星の”月”からお宝を持って帰る計画
もちろん、日本のJAXAもすごい計画を進めているよ!
その名も「MMX(エムエムエックス)計画」だ。これは火星そのものじゃなくて、火星のまわりを回っている2つの小さな月、「フォボス」と「ダイモス」を探査する計画なんだ。


これを「サンプルリターン」って言うんだけど、日本は「はやぶさ」や「はやぶさ2」でこれを成功させていて、世界でもトップクラスの技術を持っているんだよ。
フォボスの石を調べれば、火星がどうやってできたのか、水はどこから来たのか、という大きななぞが解けるかもしれないと期待されているんだ。
中国 (CNSA) – 3つのことを一度に成功させたスゴ技
次に紹介するのは中国だ。中国の探査計画「天問1号(てんもんいちごう)」は、世界をあっと言わせる大成功をおさめたんだ。
何がすごかったかというと、「火星の周りを回る」「火星の地面に着陸する」「地面をロボットで走り回る」という3つのミッションを、たった1回の挑戦でぜんぶ成功させたこと。
これは世界で初めてのことなんだ。火星で活やくした探査ロボットの名前は「祝融号(しゅくゆうごう)」。
たくさんの写真を撮って、火星の地面の下に隠された氷の存在を示すデータなどを送ってきてくれたんだよ。
未来の計画:人が火星に行く日はいつやってくるの?


これは「有人火星探査」と呼ばれていて、科学者たちが夢見る最大の挑戦なんだ。
でも、実現するには、いくつかの大事なステップをクリアしないといけないんだよ。
Step1:まずはロボットがおみやげを持って帰る「火星サンプルリターン」
人が安全に火星へ行くためには、まず火星のことをもっとくわしく知る必要がある。
特に、火星の土や砂に、人間の体に害になるようなものがふくまれていないか、しっかり調べないといけない。
そこで計画されているのが「火星サンプルリターン計画」だ。
これは、さっき話したアメリカのパーサヴィアランスくんが集めた石のサンプルを、別の宇宙船が火星まで取りに行って、地球に持ち帰るという、とてつもなく大きな計画なんだ。
NASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)が協力して進めているよ。
このミッションが成功すれば、地球のすごい分析そうちで火星の石をくわしく調べることができて、安全性を確かめられるんだ。
Step2:月を練習場所にする「アルテミス計画」
いきなり遠い火星を目指すのは、すごく大変で危険も大きい。
そこで、まずは地球から近い「月」で、人が宇宙で長く生活するための練習をしよう、というのが「アルテミス計画」だ。
この計画には日本も参加しているよ。月面に基地を作って、そこで水や資源を使う技術、長く宇宙にいるための健康管理の方法などを試すんだ。
月は、火星へ向かうための中継基地、つまり宇宙のガソリンスタンドやホテルみたいな役割も期待されているんだよ。

Step3:クリアすべき3つの大きな壁
月での練習がうまくいっても、火星に行くにはさらに大きな3つの壁を乗り越える必要があるんだ。
- 長い旅の壁:火星まではロケットで行っても半年以上かかる。その長い間、宇宙飛行士が元気に過ごせるような、広くて快適な宇宙船が必要だ。
- 食べ物と空気の壁:何年もかかる火星への往復旅行で、たくさんの食べ物や水、酸素をぜんぶ地球から持っていくのは大変。だから、宇宙船や火星基地の中で野菜を育てたり、使った水をきれいにリサイクルしたりする技術が重要になるんだ。
- 宇宙の光(放射線)の壁:宇宙には、体によくない「放射線」という光がたくさん飛んでいる。地球では地面や空気が守ってくれるけど、宇宙空間では直接浴びてしまう。この放射線から宇宙飛行士の体を守るための特別な宇宙船や宇宙服が必要不可欠なんだ。[/p]
これらの難しい課題を一つずつクリアしていって、科学者たちは2040年ごろには、最初の人間を火星に送りたいと考えているんだよ。
まとめ:火星探査の最前線から見える人類の未来




「わたしたちはどこから来たんだろう?」「未来はどこへ向かうんだろう?」という、わたしたち自身の大きな問いに答えるための、壮大な冒険なんだ。
今、火星で活やくしているロボットたちは、その冒険の最前線でがんばっているヒーローたちだ。
そして、もしかしたら、この記事を読んでいる君たちの中から、将来、人類で初めて火星に立つ宇宙飛行士が生まれるかもしれない。
これからも、ぜひ夜空の赤い星に注目して、火星からのニュースを楽しみにしていてね!

