先生
今日は徳川慶喜（とくがわよしのぶ）さんについてお話しするよ。慶喜さんは、江戸幕府という日本を長い間支配していた最後の将軍だったんだ。彼は、日本の大きな変化の中で、幕府の力を守ろうとしたけれど、最終的に幕府を終わらせる決断をしたんだよ。
だいち
先生、徳川慶喜さんはどうして幕府を終わらせたんですか？
先生
いい質問だね、だいちくん！そのころ、日本は外国との関係がどんどん広がっていて、幕府の力だけでは日本を守れなくなってきたんだ。これから詳しく説明していくね！
徳川慶喜って何をした人？幕府を終わらせた最後の将軍
だいち
先生、徳川慶喜さんはどうして幕府を終わらせたんですか？
先生
いい質問だね、だいちくん。慶喜さんは、江戸幕府の最後の将軍として大きな役割を果たしたんだ。幕府というのは、徳川家が260年以上にわたって日本を治めていた政治の仕組みなんだよ。
徳川慶喜さんが将軍になったのは、1866年のことです。当時の日本は、外国の圧力や国内の不満が強まっていて、幕府の力だけでは国をまとめるのが難しくなっていました。外国との貿易が始まり、幕府のやり方では対応できない問題が増えていったんだ。
慶喜さんは、これ以上戦いを続けるよりも、幕府の権力を朝廷に返すことを選びました。この決断を**大政奉還（たいせいほうかん）**と呼ぶんだよ。つまり、将軍としての力を手放し、天皇のもとで新しい政府を作ることを提案したんだ。
さくら
幕府の将軍なのに、自分の力を手放したんですね！
先生
そうなんだ。慶喜さんは、戦いを避けて平和的に国を変えることを選んだんだよ。これが、江戸幕府が終わって明治時代が始まるきっかけになったんだ。
大政奉還とは？徳川慶喜が選んだ平和的な解決策
だいち
先生、大政奉還ってどういうことなんですか？
先生
いい質問だね、だいちくん！大政奉還とは、慶喜さんが自分の持っていた将軍の権力を天皇に返すことを決めた出来事なんだ。これによって、長く続いた江戸幕府が終わることになったんだよ。
当時、日本では、外国からの圧力や国内での反乱が増えていて、幕府の力ではもう国をまとめられなくなっていました。特に、薩摩藩や長州藩という強い勢力が幕府を倒そうとしていたんだ。慶喜さんは、このまま戦いを続けると、もっと多くの人が苦しむと思って、戦わずに平和的に解決する方法を探しました。
それが大政奉還です。慶喜さんは1867年に、自分が持っていた将軍としての権力を天皇に返し、天皇を中心にした新しい政府を作るように提案したんだ。
さくら
慶喜さんは、自分から権力を手放したんですね！
先生
その通り！これによって、幕府は終わりを迎えたけど、慶喜さんは戦争を避け、平和的に国を変える道を選んだんだよ。この出来事が、日本の明治時代への入り口になったんだ。
>江戸城無血開城の立役者「勝海舟」について
徳川慶喜のその後 ー 静かな晩年を過ごした最後の将軍
だいち
先生、徳川慶喜さんは幕府を終わらせた後、どうなったんですか？
先生
いい質問だね、だいちくん！徳川慶喜さんは、幕府を終わらせた後、しばらくは政治の舞台から離れて静かに過ごすことを選んだんだ。
慶喜さんは、大政奉還で将軍としての役割を終えた後も、しばらくの間、政治的な影響を持つ立場にいましたが、やがて新しい政府がしっかりと機能し始めると、慶喜さんは自ら静かな生活を選び、政治から距離を置きました。彼は、静岡県に移り住み、趣味に時間を費やしたり、平和な日常生活を送ることを好みました。
また、慶喜さんは写真や絵を描くことを趣味として楽しんでいたんだ。特に、彼の写真が今でも残っていることは、当時の技術や文化に興味を持っていた証拠なんだよ。
さくら
幕府を終わらせた将軍なのに、静かに暮らしていたんですね！
先生
そうなんだ。慶喜さんは、自分が歴史の大きな変化を見届けた後、平和な生活を選んだんだよ。彼はその後、1913年に77歳で亡くなるまで、静かに過ごしていたんだ。
まとめ ー 徳川慶喜が果たした役割とその後
先生
みんな、今日は徳川慶喜さんについて学んだけど、どうだったかな？
だいち
慶喜さんが、江戸幕府の最後の将軍として大政奉還をしたことがよくわかりました！
さくら
そして、自分から権力を手放して、平和的に国を変えようとしたんですね！
先生
その通り！慶喜さんは、戦争を避けて大政奉還を選び、日本が新しい時代に進むための道を開いたんだ。そして、その後は静かに暮らしながら、日本が変わっていくのを見守ったんだよ。
徳川慶喜は、江戸幕府最後の将軍として、国を平和的に変えるために大政奉還を行いました。これによって、江戸時代が終わり、明治時代が始まりました。慶喜さんはその後、静かに余生を送りながら、日本が近代国家へと成長していくのを見守ったんです。
