今日は、奈良にあるとっても大きなお寺「東大寺」について、一緒に楽しく学んでいこうね。
この記事では、東大寺がどうして建てられたのか、そして見に行ったら絶対に見てほしいすごいポイントを、小学生のみんなにもわかるように、日本一わかりやすく解説していくよ。
東大寺は、昔の天皇が「みんなが平和で幸せに暮らせますように」という強い願いを込めて建てた、日本の宝物なんだ。
この記事を読めば、君も東大寺博士になれること間違いなし。
この記事では、みんなの疑問に答えるために、関連性と信頼性が最も高い情報を提供することを約束するね。
それじゃあ、さっそく探検に出発しよう。






東大寺ってどんなお寺?なんで建てられたの?




いいところに気が付いたね。
東大寺を建てたのは、今から1300年くらい昔の天皇、「聖武天皇(しょうむてんのう)」という人なんだ。
当時の日本は、実はとても大変な時期だったんだよ。
悪い病気が流行してたくさんの人が亡くなったり、各地で争いが起きたり、地震が起きたりと、人々は毎日不安な気持ちでいっぱいだったんだ。
それはまるで、クラスでインフルエンザが流行して、みんなが次々にお休みしちゃうみたいな感じかな。
そんな時、みんなも「早く元気にならないかな」「みんなでまた遊びたいな」って思うよね。
聖武天皇も同じだったんだ。
「この国を、人々を、どうにかして救いたい。」
そう考えた聖武天皇は、仏教の教え、つまり仏様のすごい力で国を守ってもらおうと考えたんだ。
これを「鎮護国家(ちんごこっか)」というんだけど、難しく考えなくて大丈夫。
「仏様、どうか日本を守ってください。」という、強いお祈りの気持ちのことなんだよ。



そうなんだ。
大仏さまを作って、みんなでお祈りをすれば、きっと仏様が願いを聞いてくれると信じたんだね。
そして、その大仏さまをまつるお寺として建てられたのが、この東大寺なんだ。
東大寺は、ただ大きいだけじゃない。
そこには、昔の人の平和への強い願いが、ぎゅっと詰まっているんだよ。
だから、東大寺は日本の仏教を学ぶための中心的な場所、「総国分寺(そうこくぶんじ)」としても位置づけられたんだ。
学校で言うと、日本中にある「国分寺」っていうお寺たちの、本部みたいな役割だね。
それだけ重要で、特別な場所だったということがわかるよね。
迫力満点!東大寺の絶対見逃せない見どころスポット




大丈夫だよ。
ポイントをおさえれば、東大寺を100倍楽しめるからね。
まずは、なんといってもこれを見なくちゃ始まらない。
① 大仏殿(金堂)と大仏さま
東大寺の正門である南大門をくぐって、まっすぐ進むと見えてくるのが、とてつもなく大きな建物「大仏殿(だいぶつでん)」だ。
これは、大仏さまがいらっしゃるおうちのことだよ。
この大仏殿、実は世界で一番大きい木でできた建物の一つなんだ。
その大きさは、みんなの学校の体育館がいくつも入ってしまうくらい大きいんだよ。
そして、その中に入ると…どーん!と姿を現すのが、巨大な大仏さま、「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」だ。
高さは約15メートル。
ビルで言うと、4階建てくらいの高さになるんだ。
あまりの大きさに、きっと首が痛くなるくらい見上げてしまうはずだよ。
大仏さまの大きな手のひらには、大人が10人以上も乗れるって言われているんだから、びっくりだよね。
② 南大門と金剛力士像
東大寺の入り口にある、とっても大きな門が「南大門(なんだいもん)」だ。
この門も日本最大級の大きさで、まさに東大寺の玄関にふさわしい迫力があるんだ。
そして、この門の両脇に立っているのが、とっても力強い姿をした「金剛力士像(こんごうりきしぞう)」だ。
口を開けている「阿形(あぎょう)」と、口を閉じている「吽形(うんぎょう)」の二体で、悪いものがお寺に入ってこないように見張っているんだよ。
まるで、東大寺を守る最強のボディーガードみたいだよね。
この像は、鎌倉時代の天才仏師、運慶(うんけい)と快慶(かいけい)が中心になって作ったと言われていて、筋肉の動きや怒りの表情が、今にも動き出しそうなくらいリアルなんだ。
③ 大仏殿の柱くぐり
大仏殿の中には、もう一つお楽しみがあるんだ。
それは、大きな柱に開いた穴をくぐる「柱くぐり」。
この穴の大きさは、なんと大仏さまの鼻の穴と同じ大きさって言われているんだよ。
この穴をくぐり抜けることができたら、病気やケガをしない、つまり「無病息災(むびょうそくさい)」のご利益があると言われているんだ。
子どもたちに大人気のスポットだから、もし東大寺に行ったらぜひチャレンジしてみてね。
ただ、体が大きくなるとくぐれなくなっちゃうから、今のうちに挑戦するのがおすすめだよ。
大仏さまはどうやって作られたの?知られざるひみつ




いい質問だね、だいちくん、さくらちゃん。
その通り、大仏さま作りは、まさに日本中のみんなが力を合わせた、一大プロジェクトだったんだ。
聖武天皇が「大仏さまを作るぞ。」と宣言した時、なんとのべ260万人もの人々が協力したと言われているんだよ。
これは、当時の日本の人口の半分近くにあたる、ものすごい数なんだ。
大仏さまの材料は「銅(どう)」。
この銅を、日本中から集めなければならなかったんだ。
でも、天皇が「銅を持ってきなさい。」と命令するだけでは、人々の心は一つにならなかった。
そこで大活躍したのが、「行基(ぎょうき)」というお坊さんだったんだ。
行基さんは、人々の尊敬を集める人気者だったんだよ。
行基さんは全国をまわって、「みんなで力を合わせて大仏さまを作り、平和な国にしよう。」と呼びかけたんだ。
その言葉に心を動かされた人々が、自分たちのできることを手伝い、材料を寄付し、大仏さま作りはどんどん進んでいったんだ。


まず、土で大仏さまの原型を作るんだ。
その周りをさらに土で固めて、一度焼いて中の原型を壊して空洞を作る。
そこに、熱してドロドロに溶かした銅を流し込んでいくんだ。
まるで、巨大なプリンの型に、キャラメルソースを流し込むみたいだね。
でも、一度に全部は流し込めないから、下から順番に、8段に分けて少しずつ銅を流し込み、固めて、またその上に土台を作って…という作業をくり返したんだ。
気の遠くなるような作業だよね。
そして、ついに大仏さまが完成した時、人々は涙を流して喜んだと言われているよ。
でも、東大寺の歴史はここで終わりじゃないんだ。
実は、東大寺はこれまで二度も大きな火事で焼けてしまっているんだ。
戦争に巻き込まれて、せっかく作った大仏殿や大仏さまがバラバラになってしまったんだ。
でも、そのたびに、人々は「絶対に東大寺を元に戻すぞ。」と立ち上がり、力を合わせて再建してきたんだ。
今わたしたちが見ている大仏殿は、江戸時代に建て直された三代目なんだよ。
東大寺は、作られた時も、そして守られてきた歴史の中でも、ずっと人々の想いによって支えられてきた場所なんだね。
東大寺に行く前に知っておきたい!アクセスと豆知識




東大寺は、奈良公園というとっても広い公園の中にあるんだ。
電車で行くなら、JR奈良駅か近鉄奈良駅を目指そう。
近鉄奈良駅からだと歩いて20分くらい、JR奈良駅からだとバスに乗るのが便利だよ。
「大仏殿春日大社前」というバス停で降りれば、もうすぐそこだ。
拝観できる時間や料金は、季節によって変わることがあるから、おうちの人と一緒に出かける前に、東大寺の公式ホームページで確認しておくと安心だね。
鹿とのふれあい方
奈良公園といえば、やっぱり鹿だよね。
この鹿たちは、神様のお使いとして、昔から大切にされてきたんだ。
だから、みんなも優しく接してあげてね。
公園では、鹿にあげることができる「鹿せんべい」が売られているよ。
鹿せんべいを持っていると、たくさんの鹿が寄ってくるからびっくりするかもしれない。
でも、慌てて逃げたり、じらしたりするのは絶対にダメだよ。
ゆっくり、優しくあげようね。
もし、もうせんべいがない時は、両手をパーにして「もうないよ」って合図をすると、鹿たちもわかってくれるんだ。
御朱印を集めてみよう
お寺や神社に行くと、「御朱印(ごしゅいん)」というものをいただくことができるんだ。
これは、そこのお寺や神社にお参りした証として押してもらえるスタンプみたいなものなんだ。
東大寺では、大仏殿の中で「華厳(けごん)」と書かれたかっこいい御朱印をいただくことができるよ。
旅の記念になるし、スタンプラリーみたいで楽しいから、興味があったら御朱印帳を持って行ってみるのもいいね。
まとめ




素晴らしいね。
今日のポイントをもう一度おさらいしてみよう。
- 東大寺は、聖武天皇が国の平和を願って建てたお寺だよ。
- 見どころは、世界最大級の木造建築「大仏殿」と、大きな「大仏さま」。
- 南大門の「金剛力士像」の迫力や、「柱くぐり」も忘れずに楽しもう。
- 大仏さまは、たくさんの人々の協力があって、長い時間をかけて作られたんだ。
- 何度も壊されても、そのたびに人々の力で再建されてきた、強い想いが込められた場所なんだよ。
東大寺は、教科書で見るだけではわからない、すごい迫力と歴史の重みを感じられる場所だ。
そこには、1300年もの間、人々の平和を願う気持ちがずっと受け継がれてきたんだね。
ぜひ今度のお休みにでも、おうちの人と一緒に出かけて、その大きさと歴史を肌で感じてみてほしいな。
きっと、一生忘れられない思い出になるはずだよ。

