みんな、こんにちは。
今日は、大阪のシンボル「大阪城」について、一緒に学んでいこうね。
「大阪城って、ただの古いお城でしょ?」なんて思っている子もいるかもしれない。
でもね、大阪城は、昔のすごい武将たちが夢をかけた、わくわくする物語がたくさん詰まった宝箱みたいな場所なんだ。
この記事を読めば、大阪城がどんな歴史を乗りこえてきたのか、そしてどこを見ればもっと楽しめるのかが、手に取るようにわかるよ。
この記事の結論は、大阪城の本当の姿は、何度も壊されては立ち上がってきた「あきらめないお城」で、その歴史を知ると見どころが100倍面白くなるということ。
さあ、先生とだいちくん、さくらちゃんと一緒に、大阪城タイムスリップの旅へ出発だ。



大阪城ってどんなお城?波乱万丈の歴史を大冒険!




そうだよね、びっくりするよね。
実は、大阪城はこれまでに3回も大きな姿の変化を経験しているんだ。
まるで、何度も生まれ変わる不死鳥(ふしちょう)みたいなお城なんだよ。
その歴史を順番に見ていこう。
初代・豊臣秀吉の大阪城(金ぴかの夢のお城)
今から400年以上も昔、天下統一を成しとげた豊臣秀吉が「これからは俺の時代だ。」と、みんなに力を見せるために建てたのが初代の大阪城だ。
秀吉は、日本中からすごい職人さんやたくさんの人を集めて、大きくて豪華なお城を作ったんだよ。
壁は黒くて、屋根には金色の瓦(かわら)が使われていたんだって。
お城の中には「黄金の茶室」という、ぜーんぶ金でできた部屋もあったらしい。
まるで、お菓子の家みたいに、みんなが「わーすごい。」とあこがれるような、夢のお城だったんだね。
でも、この初代大阪城は、秀吉が亡くなった後、大きな戦い(大坂夏の陣)でぜんぶ燃えてしまったんだ。
秀吉の夢と希望がつまったお城は、残念ながら燃えてなくなってしまったんだね。
二代目・徳川の大阪城(秀吉の城を隠すお城)
秀吉の次に天下を取ったのは、徳川家康だ。
家康とその子供たちは、燃えてしまった大阪城のあとに、新しいお城を建て直したんだ。
でも、ただ建て直しただけじゃない。
なんと、秀吉が作ったお城の石垣の上に、たくさんの土をかぶせて、その上に全く新しいお城を建てたんだ。
「豊臣秀吉のすごさなんて、みんな忘れちゃえ。」という徳川の気持ちがあったのかもしれないね。
徳川が建てた二代目の大阪城は、壁が真っ白で、秀吉の黒いお城とは全く違うイメージだったんだ。
でも、この二代目のお城も、完成からたった38年後に、雷が落ちて天守閣(てんしゅかく)が燃えてしまったんだよ。
それからは、天守閣がないまま、200年以上も時が過ぎていったんだ。
三代目・みんなの大阪城(現代によみがえったお城)
そして、今わたしたちが見ているのが、三代目の大阪城だ。
これは、今から90年くらい前に、大阪の人たちが「大阪のシンボルであるお城をもう一度建てよう。」とお金を出し合って作られたんだ。
だから、武将が作ったんじゃなくて、大阪の市民みんなの力でよみがえったお城なんだよ。
しかも、昔ながらの木ではなくて、火事や地震に強いコンクリートで作られているんだ。
外から見た姿は、豊臣秀吉の時代の絵を参考にして、黒い壁に金の飾りがついているよ。
中にはエレベーターもあって、みんなが登りやすいように工夫されているんだ。
つまり、今の大阪城は、豊臣時代の見た目と、徳川時代の石垣、そして現代の技術が合体したハイブリッドなお城ってことなんだね。


ここは絶対見ておこう!大阪城のすごい見どころベスト5


大阪城は、ただ天守閣を眺めるだけじゃもったいない。
お城の周りには、昔の人が残したすごい技術や工夫がたくさん隠されているんだ。
ここでは、先生おすすめの「絶対見ておくべき見どころ」をランキング形式で紹介するね。
第1位:天守閣(てんしゅかく)
やっぱり一番の見どころは、お城のシンボル、天守閣だ。
キラキラ光る金のシャチホコや、屋根の下にいる金の虎の飾りは、とっても豪華で写真映えもバッチリだよ。
中にはエレベーターがあって、8階の展望台まで楽に登れるんだ。
展望台からは、大阪の街を360度見わたせる絶景が待っているよ。
「昔の殿様も、ここから同じ景色を見ていたのかな?」なんて想像すると、わくわくするよね。
天守閣の中は博物館になっていて、豊臣秀吉や徳川家康が使っていたとされるカブトや刀のレプリカ(本物そっくりに作ったもの)が展示されているんだ。
歴史の勉強にもなるから、ぜひ中に入ってみよう。
第2位:巨大な石垣(いしがき)と刻印(こくいん)
天守閣を支えている、石でできた壁を「石垣」と呼ぶよ。
大阪城の石垣は、とにかく大きくて迫力満点なんだ。
特に見てほしいのが、「蛸石(たこいし)」と呼ばれる、城内で一番大きな石だ。
その大きさは、なんと学校の教室の半分くらいの広さがあるんだよ。
昔の人は、クレーン車もないのに、どうやってこんなに大きな石を運んで、積み上げたんだろうね。
石垣の石をよーく見てみると、丸や四角のようなマークが刻まれていることがあるんだ。
これは「刻印」といって、石を運んできた大名(お殿様)の目印なんだ。
「この石は、うちが運んできたすごい石だぞ。」というアピールだったんだね。
宝探しみたいで面白いから、ぜひ自分の好きなマークを探してみてね。
第3位:大手門(おおてもん)と多聞櫓(たもんやぐら)
大手門は、お城の正面玄関のこと。
敵が簡単に入ってこれないように、いろいろな仕掛けが隠されているんだ。
門をくぐると、道が直角に曲がっていて、すぐには進めないようになっているよ。
これは、敵のスピードを遅くして、上にある「多聞櫓」という建物から鉄砲や矢で攻撃するための工夫なんだ。
この大手門と多聞櫓は、江戸時代から残っているとても貴重な本物の建物なんだ。
400年前のサムライたちも、この門をくぐっていたのかもしれないね。
第4位:金の御座船(ござぶね)
大阪城は、お堀(ほり)と呼ばれる水のプールで囲まれているよね。
このお堀を、金ピカの船に乗って探検できるのが「御座船」だ。
これは、豊臣秀吉が乗っていた船をイメージして作られたもので、気分はもうお殿様だよ。
船に乗ると、いつもとは違う低い目線から、そびえ立つ石垣のすごさを体感できるんだ。
ガイドさんがお城の秘密を教えてくれるから、とっても勉強になるし、何より楽しいからおすすめだよ。
風を感じながら、お堀をクルーズするのは最高の思い出になるはずだ。
第5位:豊國神社(ほうこくじんじゃ)
天守閣のすぐ近くに、豊臣秀吉を神様としてまつっている「豊國神社」という場所があるよ。
ここには、りりしい秀吉の銅像が立っているんだ。
秀吉は、もともと農民の子供だったのに、努力して日本で一番えらい人になったすごい人なんだ。
だから、この神社は「出世」や「仕事運」にご利益があると言われているんだよ。
みんなも「将来、〇〇になれますように」ってお願い事をしてみると、秀吉がパワーをくれるかもしれないね。


もっと大阪城を楽しむための豆知識クイズ!君は何問わかるかな?


大阪城には、まだまだ面白い秘密がたくさん隠されているんだ。
クイズに答えて、みんなに自慢できる豆知識をゲットしよう。
【第1問】天守閣の屋根や壁の色は、時代によって変わったことがある。〇か×か?
今の天守閣は、白い壁に緑色の屋根が特徴だよね。
でも、昔からこの色だったわけじゃないんだ。
みんなは、どう思うかな?
・・・
正解は「〇」です。
豊臣秀吉が建てた初代の大阪城は「黒い壁」だったと考えられているんだ。
そのあと、徳川家が建てた二代目は「白い壁」。
そして今の天守閣は、豊臣時代の豪華さをイメージして、白壁に金の飾りがたくさんついているんだ。
作った人によって、お城のファッションも変わるなんて面白いよね。
【第2問】大阪城公園の地下には、未来へのプレゼントが埋まっている。〇か×か?
広い大阪城公園のどこかに、未来の人たちへのプレゼントが隠されているというウワサが…。
これって、本当の話だと思う?
・・・
正解は「〇」です。
実は、大阪城の本丸(ほんまる)という広場に、「タイムカプセル」が2つも埋められているんだ。
これは1970年の大阪万博のときに作られたもので、当時の日本の文化や技術がわかる品物がたくさん入っているんだって。
1つは2000年に一度開けられたんだけど、もう1つはなんと西暦6970年、つまり今から約5000年後に開けられる予定なんだ。
みんなが生きている間には見られないけど、遠い未来の人たちがこれを見て、今の私たちの暮らしを知るなんて、なんだかロマンチックだね。
【第3問】天守閣のてっぺんにいる動物は、虎(とら)である。〇か×か?
天守閣の一番高い屋根に、キラキラ光る飾りが乗っているよね。
あれは、何の動物だと思う?
ヒントは、お城の壁にも隠れている動物だよ。
・・・
正解は「×」です。
あれは「鯱(しゃち)」という、想像上の生き物なんだ。
顔は虎で、体は魚の姿をしているよ。
鯱は、火事が起きたときに水を吹いて火を消してくれる、という言い伝えがあるんだ。
木でできているお城を火事から守るためのお守りとして、屋根の上に乗せられているんだね。
ちなみに、天守閣の壁には、金の虎のレリーフがたくさん飾られているから、鯱と虎、両方探してみてね。


まとめ
今日は、大阪城の歴史と見どころについて、一緒に旅をしてきたけど、どうだったかな?
ただの大きなお城だと思っていたかもしれないけど、実は何度も壊されては、そのたびに人々の力でよみがえってきた、とても力強い「あきらめないお城」だということがわかったよね。
この記事で学んだポイントをもう一度おさらいしよう。
- 今の大阪城の天守閣は、豊臣秀吉や徳川家康が建てたものではなく、約90年前に市民の力で復元された三代目であること。
- 天守閣からの眺めや、教室の半分もある巨大な石垣など、迫力満点の見どころがたくさんあること。
* お堀をめぐる金の御座船に乗れば、お殿様気分で石垣のすごさを体感できること。
- お城の壁の色が変わったり、未来へのタイムカプセルが埋まっていたりと、面白い豆知識がたくさん隠されていること。
歴史を知ると、ただの石や建物が、昔の人からのメッセージみたいに見えてくるんだ。
次に大阪城へ行くときは、ぜひ今日の話を思い出してみてね。
「この石垣は、誰が運んだのかな?」「昔の人は、ここから何を見ていたのかな?」
そうやって想像しながら歩くと、ただの観光が、わくわくする大冒険に変わるはずだよ。
ぜひ、お父さんやお母さんと一緒に、本物の大阪城で、歴史の息吹を感じてみてね。




