今日は、千葉県にあるとっても有名なお寺「成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)」について、みんなで探検してみようね。
この記事を読めば、成田山新勝寺がどうしてこんなに人気なのか、そのすごい歴史と、行ったら絶対に見てほしい楽しい見どころが、手に取るようにわかるよ。



成田山新勝寺ってどんなお寺?1000年以上のすごい歴史を大冒険!



成田山新勝寺ができたのは、今からなんと1000年以上も前のことなんだ。
みんなが使っている令和の時代よりも、ずーっとずーっと昔、平安時代(へいあんじだい)という頃に建てられたんだよ。
学校の歴史の授業で、聖徳太子(しょうとくたいし)や源頼朝(みなもとのよりとも)を習うよね。
それと同じくらい、とっても古い時代から続いているお寺なんだ。
じゃあ、どうしてこのお寺が建てられたか知ってるかな。


その頃、関東地方で「平将門(たいらのまさかど)」という、とっても強くて朝廷(ちょうてい)にさからう武士がいたんだ。
当時の都にいた天皇は、このままでは国がバラバラになってしまうと、とても心配になった。
そこで、「どうか平和な世の中に戻りますように」と強く願って、あるお坊さんにお願いをしたんだ。
そのお坊さんは、寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)という人で、「お不動様(おふどうさま)」という、とても力強い仏様を都から今の成田の地まで運んできたんだよ。
お不動様は、怖い顔をしているけれど、実は悪い心やなまけ心を焼きつくして、人々を正しい道に導いてくれる、とても優しい仏様なんだ。
まるでお父さんやお母さんが、みんなのことを思って時には厳しくしかるみたいだね。
寛朝大僧正は、このお不動様の前で、一生懸命に平和を願うお祈りを続けたんだ。
すると、ふしぎなことに、本当に乱(らん)がおさまって、平和な日々が戻ってきたんだって。
この出来事がきっかけで、「新しく勝ったお寺」という意味をこめて「新勝寺」という名前がつけられたんだよ。
それから1000年以上、成田山新勝寺はたくさんの人々の願い事を聞き、応援し続けてくれているんだ。
だから、今でもお正月には日本で一番か二番目にたくさんの人がお参りに来るくらい、みんなに愛されているんだね。


ここは見逃せない!成田山新勝寺のすごい見どころベスト5


成田山新勝寺は、東京ドーム約3.5個分というとーっても広い敷地の中に、たくさんの大切な建物が並んでいるんだ。
全部見るのは大変だから、今日は「ここだけは見ておきたい。」という、とっておきの場所を5つ紹介するね。
1.巨大な入り口!「総門(そうもん)」
まずみんなを迎えてくれるのが、この総門だ。
高さが15メートルもあって、まるで大きな巨人が両手を広げて「ようこそ。」と言っているみたいだよ。
この門は、お寺ができてから1070年になったことを記念して建てられた、比較的新しい門なんだ。
門の上の方をよーく見てみて。
十二支、つまり子・丑・寅…の動物たちの彫刻が隠れているんだよ。
自分の干支(えと)を見つけるのも楽しいね。
2.真っ赤な提灯が目印!「仁王門(におうもん)」
総門をくぐって少し進むと、今度は大きな赤い提灯(ちょうちん)がぶらさがった仁王門が見えてくるよ。
この提灯には「魚がし」って書いてあるんだけど、これは昔、東京の魚市場で働いていた人たちが「みんなが安全でありますように」と願って奉納(ほうのう)したものなんだ。
そして、門の左右には、ちょっと怖い顔をした「仁王様(におうさま)」が立っている。
でもね、怖がらなくて大丈夫。
この仁王様は、お寺に悪いものが入ってこないように、見張ってくれているボディーガードみたいな存在なんだよ。
みんながお寺の中で安心して過ごせるのは、この仁王様のおかげなんだね。
3.一番大切な場所!「大本堂(だいほんどう)」
仁王門を抜けて、急な階段をのぼると、一番大きくて立派な建物「大本堂」に到着だ。
ここが、成田山新勝寺の中心で、さっきお話ししたヒーローみたいな仏様、「お不動様」がいる場所なんだよ。
ここでは毎日、「お護摩(おごま)」という特別な儀式が行われているんだ。
お坊さんたちが太鼓を鳴らしながらお経をとなえ、特別な木を火にくべて、みんなの願い事をお不動様に届けてくれるんだ。
その炎は、まるで龍が天にのぼっていくようで、すごい迫力だよ。
もし時間が合えば、ぜひ見学してみてね。
4.美しい色の競演!「三重塔(さんじゅうのとう)」
大本堂のすぐ近くに、空に向かってすっとのびる、三階建ての美しい塔があるんだ。
これが三重塔だよ。
この塔は、ただきれいなだけじゃないんだ。
壁や屋根の下をよく見ると、龍や象、お花など、色とりどりの細かい彫刻がたくさんあるのがわかるかな。
これは仏様の世界の物語を表していて、まるで絵本を読んでいるみたいに楽しめるんだ。
昔の職人さんたちのすごい技術がぎゅっと詰まっている、宝物のような建物なんだよ。
5.自然がいっぱい!「成田山公園」
お寺の建物をたくさん見た後は、広い公園でちょっと一休みしようか。
大本堂の裏には、大きな池や滝がある、とっても美しい公園が広がっているんだ。
春は梅や桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、一年中いろいろな顔を見せてくれるよ。
池にいる鯉にえさをあげたり、のんびり散歩したりするだけで、心がすーっと安らぐんだ。
お寺の荘厳(そうごん)な雰囲気とはまたちがう、自然の優しさにふれられる場所だね。


成田山新勝寺で体験できる!特別なイベントとご利益の話


お寺は、ただ古い建物を見る場所じゃないんだよ。
みんなの毎日がもっと良くなるように、応援してくれる力、「ご利益(ごりやく)」をいただいたり、楽しいイベントに参加したりできるんだ。
成田山新勝寺でできる特別な体験を見ていこうね。
願いを炎にたくす「お護摩祈祷(おごまきとう)」
さっき大本堂のところで少しお話しした「お護摩」は、誰でも参加することができるんだ。
お坊さんが燃えさかる炎の前でお経をとなえる様子は、とっても迫力があって、見ているだけで心が洗われるような気持ちになるよ。
みんなの持っているカバンやお財布を、この炎にかざしてもらう「お火加持(おかじ)」というのもあるんだ。
お不動様の力が物に宿って、お守り代わりになると言われているんだよ。
「テストで良い点がとれますように」とか「サッカーの試合で活躍できますように」といったみんなの願い事も、この炎に乗って、きっとお不動様に届くはずだよ。
どんなお願い事が得意なの?成田山のご利益
お不動様は、いろいろな願いをかなえてくれることで有名なんだ。
特に、こんなご利益があると言われているよ。
- 交通安全(こうつうあんぜん):車や自転車の事故にあわないように守ってくれる。
- 開運厄除(かいうんやくよけ):悪いことから身を守り、良い運を招いてくれる。
- 商売繁盛(しょうばいはんじょう):お父さんやお母さんのお仕事がうまくいくよう応援してくれる。
- 健康長寿(けんこうちょうじゅ):家族みんなが病気をしないで、元気に長生きできるようにしてくれる。
みんなの毎日の生活を、いろいろな場面で応援してくれる、まるでスーパーヒーローみたいな仏様なんだね。
お参りするときは、心の中で「いつも見守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えるのを忘れないでね。
有名人に会えるかも?「節分会(せつぶんえ)」
2月3日の節分の日に行われる豆まきは、成田山の一大イベントなんだ。
なんと、毎年お相撲さんや有名な俳優さんたちが来て、「福はーうち。」と言いながら豆やお菓子をまいてくれるんだよ。
テレビで見るあの人たちに、直接会えるかもしれないなんて、ドキドキするよね。
たくさんの人が集まって、すごい熱気につつまれる、とっても楽しい一日なんだ。
自分だけのお守りを見つけよう
お参りの記念に、お守りやおみくじはどうかな。
成田山には、いろいろな種類のお守りがあるんだ。
交通事故にあわないようにランドセルにつけるお守りや、勉強がんばれますようにというお守りもあるよ。
自分のお願い事にぴったりの、お気に入りの一つを見つけるのも楽しいね。
おみくじを引いて、これからの運勢を占ってみるのも、わくわくする体験だね。


まとめ:歴史と未来がつながる場所、成田山新勝寺へ行ってみよう!



今日は、成田山新勝寺のすごい歴史と、わくわくする見どころについて一緒に学んできたね。
1000年以上も前に、人々の平和を願って建てられたこのお寺が、今もたくさんの人に愛されている理由が、少しわかったんじゃないかな。
成田山新勝寺は、ただ昔の建物を残しているだけの場所じゃないんだ。
怖い顔のお不動様がみんなの悩みを焼きはらってくれたり、美しい彫刻が仏様の世界を教えてくれたり、広い公園が心をいやしてくれたり…。
そこは、昔の人たちの想いと、今の私たちの願いがつながる、とっても不思議で、あたたかい場所なんだね。
この記事を読んで「行ってみたいな。」と思ってくれたら、先生はとってもうれしいよ。
次に訪れるときは、ぜひ今日の探検で知ったことを思い出しながら、自分の目で、耳で、心で、成田山新勝寺を感じてみてね。
きっと、今日のお話だけでは伝えきれなかった、もっとたくさんの発見と感動が待っているはずだよ。
さあ、次の休日は、家族みんなで成田山新勝寺へ、新しい冒険に出かけてみよう。
