東京の渋谷区、にぎやかな街のすぐとなりに、まるで別世界のような静かな森が広がっているのを知ってるかな?
そこが「明治神宮(めいじじんぐう)」だよ。
この記事では、明治神宮がどんな場所で、どんな歴史があって、どこを見ると面白いのかを、日本一わかりやすく解説していくね!
この記事を読み終わるころには、君も明治神宮はかせになっているはず。
実はこの明治神宮、みんなの「ありがとう」という気持ちが集まってできた、とっても特別な場所なんだ。
さあ、一緒に明治神宮のひみつを探る冒険に出かけよう!




明治神宮のふしぎな歴史!みんなの想いが集まってできたってホント?
みんな、神社って聞くと、すごく昔の偉い人が一人で作ったようなイメージがないかな?
でも、明治神宮はちょっとちがうんだ。
この神社の主役は、明治天皇(めいじてんのう)と、その奥さんである昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)さまなんだ。
明治天皇は、日本が江戸時代の終わりから新しい時代へと大きく変わるときに、国のリーダーとしてみんなをまとめた、とても大切な天皇だったんだよ。
みんなが安心して暮らせるように、いつも国民のことを考えていたから、たくさんの人からとてもしたわれていたんだ。


それは、まるで大好きなアイドルのためにファンがみんなでお金を集めて、大きな記念碑を作るような感じかな。
その国民みんなの「ありがとう」という熱い気持ちが集まって、明治神宮は作られることになったんだよ。
だから、明治神宮は、誰か一人の命令で作られたものじゃなく、国民一人ひとりの想いが形になった、とてもめずらしい神社なんだ。
でも、悲しいことに、明治神宮は戦争のときに空からの攻撃で、大切な建物のほとんどが燃えてしまったんだ。


つまり明治神宮は、2回も、たくさんの人々の温かい心によって作られた、愛がたくさんつまった場所なんだね。
ここを歩くときは、昔の人たちの「ありがとう」という声が、木の葉の音にまじって聞こえてくるような気がするかもしれないよ。
都会の真ん中にある巨大な森!その正体は100年がかりのプレゼント?
明治神宮に行くと、まずおどろくのが、どこまでも続く大きな森だよね。
にぎやかな原宿の駅をおりてすぐなのに、一歩足を踏み入れると、まるで深い山の中に迷いこんだみたいに静かになる。



だよね、おどろくよね!
明治神宮が作られることになったとき、その場所は木が少ししか生えていない、さみしい畑や荒れ地だったんだ。
そこで、専門家たちが集まって、壮大な計画を立てたんだ。
それは、「100年後には、だれが見ても本物の自然の森に見えるような、永遠に続く森をここに作ろう!」という計画だった。
まるで、100年後に開けるタイムカプセルを作るみたいで、わくわくするよね!
そのために、日本全国、そして海外からも、なんと約10万本もの木が集められたんだ。
「明治天皇のために!」と、たくさんの人が自分の土地の木をプレゼントしてくれたんだよ。
北海道の寒いところで育った木、九州のあたたかいところで育った木、いろんな種類の木がこの場所に集まってきたんだ。
そして、ただ植えるだけじゃない。
「この木とこの木はとなりに植えると元気に育つかな?」「何十年かしたら、背の高い木が日かげを作って、その下で新しい芽が出るだろうな」というように、森が自然に成長していく様子を細かく計算して、一本一本植えていったんだ。
計画を立てた人たちは、自分たちが生きている間に完成した森を見ることはできないとわかっていた。
それでも、未来の日本の人たちへの最高のプレゼントとして、この森づくりに力を注いだんだ。
そして100年たった今、その計画は見事に大成功!
森はたくさんの生き物たちのすみかになって、タヌキやフクロウ、夏にはカブトムシまで見つかる、いのちあふれる本物の森になったんだ。
明治神宮の森を歩くことは、100年前の人たちの未来への願いがこもった、壮大なプレゼントの中を歩くことと同じなんだよ。
ここは絶対見ておこう!明治神宮のわくわく見どころ探検
さて、明治神宮のすごい歴史と森のひみつがわかったところで、次は実際に探検に出かけよう!
広い明治神宮には、見逃せないポイントがたくさんあるんだ。
ここでは、特にみんなに見てほしいおすすめスポットを紹介するね!


1.大鳥居(おおとりい)
原宿駅側から入ると、まず見えてくるのが巨大な鳥居だ。
これは木で作られた鳥居としては、なんと日本一の大きさなんだ!
大人が何人も手をつないで輪を作らないと、柱に手が届かないくらい太いんだよ。
この鳥居の木は、台湾という国にある、樹齢1500年以上のとても貴重なヒノキの木から作られているんだ。
はるばる海をこえて運ばれてきたと思うと、すごいよね。
この鳥居をくぐるときは、「おじゃまします」という気持ちで一回おじぎをしよう。
ここから先は、神様のいる特別な場所だよ、というしるしなんだ。
2.清正井(きよまさのいど)
神宮御苑(じんぐうぎょえん)というお庭の中にある、とても有名な井戸だよ。
一年中、水温があまり変わらず、きれいな水がこんこんとわき出ているんだ。
昔のすごい武将、加藤清正(かとうきよまさ)が掘ったと伝えられているよ。
この井戸は「パワースポット」として知られていて、見に行くと良いエネルギーがもらえると言われているんだ。
特に、写真を撮ってスマートフォンの待ち受け画面にすると、幸運が訪れるなんて話もあるんだよ。
ただし、ここはとても神聖な場所だから、騒いだり水をよごしたりせず、静かな気持ちで見学しようね。
3.夫婦楠(めおとくす)
本殿(ほんでん)という、神様がいらっしゃる一番大切な建物の前に行くと、しめ縄でむすばれた2本の大きな楠(くすのき)があるんだ。
これが夫婦楠だよ。
まるで二人が仲良く手をつないでいるように見えることから、夫婦円満や家族みんなが仲良くいられるという願いをかなえてくれると言われているんだ。
明治天皇と昭憲皇太后さまが、とても仲の良いご夫婦だったことにもちなんでいるんだね。
この木の前で、家族みんなの健康と幸せをお願いしてみるのもいいね。
4.本殿(ほんでん)
森をずっと歩いていくと、一番奥にたどり着くのが本殿だ。
ここが、明治天皇と昭憲皇太后さまがおまつりされている場所だよ。
お参りをするところなので、静かで、心がすーっとおちつくような空気が流れている。
お参りの仕方は、「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)」。
最初に2回深くおじぎをして、次に2回手をパンパンとたたき、最後にもう1回深くおじぎをするんだ。
お願いごとをするだけでなく、「いつも見守ってくれてありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えるのが、神様が一番よろこぶお参りの仕方だよ。
まとめ
今日は、明治神宮の歴史と見どころについて一緒に学んできたね。




明治神宮は、ただ古い建物を見て回る場所ではありません。
そこには、明治天皇への感謝の気持ちを形にした昔の人々の温かい想いと、未来の私たちへ豊かな自然を残そうとした壮大な夢がつまっています。
にぎやかな都会のすぐそばで、100年の時をこえて受けつがれてきた人々の想いと、生き生きとした自然のパワーを感じられる、本当に特別な場所なんだ。
今度お家の人と一緒に行く機会があったら、ぜひ今日学んだことを思い出してみてね。
日本一大きな木の鳥居をくぐるとき、ふかふかの土の道を歩くとき、きっと今までとはちがう発見があるはずだよ!

