「国会」ってニュースでよく聞くけど、なんだか難しそうだな…と思っている君へ。
この記事では、国会がどんな場所で、何をしているのかを、日本一わかりやすく解説していくよ。
この記事を読めば、国会は「みんなの生活を良くするためのルールを決める、とっても大切な場所」だということがスッキリわかるはずだ。
今日は、物知りな先生と、元気なだいちくん、しっかり者のさくらちゃんの3人と一緒に、国会の仕組みを冒険してみよう!

さっそく国会の世界へ出発しよう!

楽しみだなあ!

そもそも国会って何するところ?学校のクラス会議で例えてみよう!




じゃあ、学校のクラス会議を思い浮かべてみて。

クラス会議では、クラスのみんなが楽しく過ごせるように「席替えのルール」を決めたり、「クラスでやるイベント」について話し合ったりするよね。
それと同じで、国会では日本に住む人みんなが、安全で豊かに暮らせるように、とっても大切なことを決めているんだ。
国会の大きなお仕事は、主に2つあるんだよ。
お仕事その1:法律(ほうりつ)をつくる
1つめは「法律」という、みんなが守るルールをつくること。
これは、学校のルールで例えるとわかりやすいよ。
「廊下は走らない」とか「給食は時間内に食べよう」みたいなルールがあるから、みんなが安全に楽しく学校生活を送れるよね。
法律も同じで、「道路では交通ルールを守ろう」とか「お店のものを勝手に取ってはいけない」といったルールを決めることで、私たちの社会の平和が守られているんだ。

法律は、日本で暮らすみんなのためのルールなんだね!
お仕事その2:予算(よさん)を決める
2つめは「予算」を決めること。
予算というのは、みんなから集めた税金というお金を、何にどれくらい使うかを決めることだよ。
これも学校で例えてみよう。
クラスのみんなから集めたクラス費を、「球技大会で使う新しいボールを買おう」とか「お楽しみ会のお菓子を買おう」みたいに、使い道を決めるよね。
国会では、税金を道路や橋をつくるために使ったり、学校を建てたり、警察や消防の活動に使ったりと、みんなの生活を良くするためにどう使うかを話し合って決めているんだ。

僕たちが払っている消費税も、そうやって使い道が決められてるんだね!

国会は、私たちの生活に直接関係する大切なルールやお金の使い道を決める、なくてはならない場所なんだよ。
もし国会がなかったら、みんながバラバラのルールで行動してしまって、国全体がまとまらなくなってしまうんだ。
だから、国民の代表者が集まって、しっかりと話し合いをする必要があるんだね。
どうして2つあるの?衆議院と参議院のちがいを解説!


人数が多いから、2つに分かれているとか?


2つの部屋があるのは、物事をより慎重に、そして間違いなく決めるためなんだ。
大事なことを1回だけで決めちゃうと、もし何か見落としがあったら大変だよね。
だから、性質のちがう2つの部屋で話し合って、ダブルチェックをする仕組みになっているんだ。
これを「二院制(にいんせい)」って言うんだよ。
例えるなら、文化祭の出し物を決めるときみたいだね。
まずクラスで「お化け屋敷をやろう!」と決めたとする。
でも、そのあともう一度、「本当にみんなで協力できるかな?」「材料費は足りるかな?」って、別の視点から冷静に考える時間があったほうが、もっと良いものになるでしょ?
衆議院と参議院は、そんなふうに役割分担をしながら、より良い決定を目指しているんだ。
衆議院(しゅうぎいん)は「スピード重視のお兄さん」
衆議院は、国民の今の気持ち、「民意(みんい)」を政治に反映させやすいのが特徴だよ。
- 任期が4年と短い
- 途中で「解散」があって、選挙をやり直すことがある
任期が短くて解散もあるから、いつも国民の意見に耳をかたむけて、スピーディーに判断することが求められるんだ。
だから、活気があって、次々と新しいことを決めていく「スピード重視のお兄さん」みたいなイメージだね。

どんどん話を進めていく感じなんだね!
参議院(さんぎいん)は「じっくり考えるお姉さん」
一方、参議院は、長期的な視点から物事をじっくり考えるのが得意なんだ。
- 任期が6年と長い
- 途中で「解散」がない
衆議院のように解散がないから、目先の人気にとらわれず、本当に日本の将来のためになることなのかを落ち着いて考えることができる。
衆議院の決定が、一時的な盛り上がりで決まったものでないか、冷静にチェックする「じっくり考えるお姉さん」みたいな存在なんだよ。
この二人のチェックがあるから、日本の大切なルールは慎重に決められていくんだね。

バランスが取れているんだね!

もし二人の意見が分かれてしまったときは、より国民の今の意見を反映している衆議院の意見が優先されることが多いんだ。これを「衆議院の優越(ゆうえつ)」と言うんだけど、これも大切なポイントだよ。
法律ができるまでの流れを見てみよう!みんなの生活に関係あるの?

その流れを一緒に見てみようか。

僕たちの生活に関係ある法律ってどんなのがあるの?

例えば、みんながお店で物を買うときにかかる「消費税」のルールも法律で決まっているし、自転車に乗るときのヘルメット着用が努力義務になったのも法律が変わったからなんだ。

私たちの生活にすごく関係してるんだね!

だから、法律がどうやってできるかを知ることはとても大切なんだ。
法律ができるまでを、「新しいゲームのルールを作る」のに例えて見ていこう!
ステップ1:法案を出す(こんなゲームルールはどう?)
まず、「こんな法律があったらいいんじゃないか」という案を出さなくちゃ始まらない。
この法律の案のことを「法案(ほうあん)」って言うよ。
法案は、政治の中心で仕事をしている「内閣(ないかく)」や、国会のメンバーである「国会議員」が出すことができるんだ。
ゲームで言うと、「こんな新しいルールで遊んだらもっと面白いんじゃない?」ってみんなに提案する感じだね。
ステップ2:委員会で話し合う(代表者で詳しく検討!)
提案された法案は、いきなり国会議員全員で話し合うんじゃなくて、まずは少人数のグループで詳しく話し合われるんだ。
このグループを「委員会(いいんかい)」と言うよ。
その法律に関係する専門家たちが集まって、「このルールに問題はないかな?」「もっとこうした方がいいんじゃない?」と、内容をじっくりチェックするんだ。
ゲーム好きの代表者が集まって、「このルールだと、強すぎるキャラクターが出ちゃうかも」みたいに、細かい部分を調整するイメージだね。
ステップ3:本会議で採決(みんなで多数決!)
委員会で「この法案はいいね!」となったら、いよいよその議院の国会議員全員が集まる「本会議(ほんかいぎ)」で話し合われる。
そして最後に、その法案に賛成か反対かを投票して決めるんだ。これを「採決(さいけつ)」って言うよ。
賛成の人が半分より多ければ、その議院では「可決(かけつ)」、つまりOKということになるんだ。
クラスのみんなの前で、「この新しいゲームのルールで遊びたい人、手を挙げて!」って多数決をとるのと同じだね。
ステップ4:もう片方の議院へ(ダブルチェック!)
例えば衆議院で可決されたら、次は参議院に送られて、もう一度ステップ2とステップ3をくり返すんだ。
もちろん、参議院から先に話し合いを始めることもあるよ。
こうやって両方の議院で可決されて、初めて法律が成立するんだ。
慎重にダブルチェックしているのがよくわかるよね。

一つのルールを決めるのに、すごく時間がかかるんだね。

それだけ、みんなの生活に影響を与える法律は、簡単には決められないということなんだ。こうして作られた法律が、私たちの暮らしを支えてくれているんだよ。
まとめ
今日は国会の仕組みについて、一緒に学んできたね!
最後に、今日のおさらいをしてみよう。
- 国会は、法律を作ったり予算を決めたりする「日本全体のクラス会議」のような場所だよ。
- 衆議院と参議院の2つがあるのは、大切なことを慎重に決めるためのダブルチェック機能のため。
- 法律は、たくさんの話し合いを経て作られていて、私たちの毎日の生活に深く関わっているんだ。

国会が、少し身近に感じられるようになったんじゃないかな?

ただ難しい話をしてるだけじゃなくて、僕たちのための話し合いをしてくれてるってわかったよ!


国会は、みんなの未来をつくる、とっても大切な場所なんだ。今日の勉強をきっかけに、これからニュースを見たり、社会のことに興味を持ったりしてくれたら、先生はとっても嬉しいな。
選挙権を持つのは18歳からだけど、そのときのために、今から少しずつ社会の仕組みを知っていくことは、君たちの未来にとって必ずプラスになるはずだよ。
またわからないことがあったら、いつでも聞きに来てね!


