ひな祭り(3月3日)は、女の子の成長と幸せを願う大切な行事です。
でも、「ひな祭りって祝日じゃないの?」と思ったことはありませんか?
5月5日の「こどもの日」は祝日なのに、どうして3月3日のひな祭りは祝日ではないのでしょうか?

しかし、今の日本では祝日になっていません。
その理由には、歴史や法律の決まりが関係しています。
この記事では、ひな祭りの歴史や由来、祝日ではない理由、そして「ひな祭りを祝日にしよう!」という動きについて、小学生でもわかるように説明します!
さあ、一緒に学んでいきましょう!
ひな祭りは祝日じゃない?その理由とは?

ひな祭り(3月3日)は、女の子の成長を祝う大切な日なのに、どうして祝日じゃないのでしょうか?
5月5日の「こどもの日」は祝日なのに、不思議ですよね。
その理由を、歴史や法律とあわせて説明します!
昔は祝日だった?江戸時代の「五節句」
実は、江戸時代にはひな祭りは特別な日でした。

五節句とは?
- 1月7日:人日の節句(じんじつのせっく) → 七草がゆを食べる日
- 3月3日:上巳の節句(じょうしのせっく) → ひな祭り
- 5月5日:端午の節句(たんごのせっく) → こどもの日(今は祝日)
- 7月7日:七夕の節句(しちせきのせっく)
- 9月9日:重陽の節句(ちょうようのせっく)
でも、明治時代になると、日本のカレンダーが今の「新暦(しんれき)」に変わり、五節句はすべて廃止されました。
その結果、ひな祭りも祝日ではない普通の日になってしまったのです。

「こどもの日」は祝日なのに、ひな祭りは?
戦後(せんご)、日本では「祝日を決める法律(しゅくじつほう)」が作られました。
そのとき、「こどもの日(5月5日)」を祝日にしよう! という話が出ました。
実は、このとき「ひな祭り(3月3日)も祝日にしよう!」という案もあったのです。
でも、最終的には、
- 「こどもの日」は男の子・女の子どちらも祝う日だから祝日にする
- 「ひな祭り」は女の子のための日なので祝日にしない
という決まりになりました。


ひな祭りは祝日ではありませんが、今でも多くの家庭でお祝いされ、大切に受け継がれているのです。
ひな祭りを祝日にしよう!という動きもある?

ひな祭り(3月3日)は祝日ではありませんが、「祝日にするべきだ!」という意見もあります。
特に、ジェンダー平等(びょうどう) の考え方が広まるにつれて、「ひな祭りも祝日にするべきでは?」という声が増えてきています。
なぜ、そんな意見があるのでしょうか?
「こどもの日だけ祝日」は不公平?
現在、日本では5月5日の「こどもの日」が祝日ですが、これは男の子だけのお祝いではなく、「子ども全員の成長を祝う日」とされています。
しかし、もともと「こどもの日」は端午の節句(たんごのせっく)という行事で、昔は男の子のための日でした。



このように、「男の子のお祝いだった端午の節句は祝日になったのに、ひな祭り(桃の節句)は祝日になっていないのは不公平では?」という考え方があるのです。
「ひな祭りを祝日に!」という動き
実際に、日本の中には「ひな祭りを祝日にしよう!」と考えている人もいます。
こうした理由から、ひな祭りを祝日にしようという意見があるのです。


でも、祝日になる可能性は低い?
実は、日本の祝日を増やすのは簡単ではありません。
祝日を決めるためには、国の法律(しゅくじつほう)を変える必要があるのです。
また、祝日が増えると、
- 学校や会社のスケジュールが変わる
- 経済(お金の流れ)にも影響が出る
などの理由で、慎重に考えなければならない問題もあります。
これからどうなる?
今のところ、「ひな祭りを祝日にしよう!」という具体的な動きは、国の中ではあまり進んでいません。
でも、ひな祭りは日本の大切な伝統行事なので、これからもっと注目されるかもしれませんね。


ひな祭りってどんな日?歴史や由来を知ろう!

ひな祭り(3月3日)は、「桃の節句」とも呼ばれ、女の子の成長と幸せを願う日です。
昔から日本に伝わる大切な行事ですが、どのように始まったのでしょうか?
ひな祭りの始まりは中国だった?
実は、ひな祭りのもとになったのは、中国の「上巳(じょうし)の節句」という行事です。
これは、水辺で体を清め、邪気(悪いもの)を払う日でした。
この風習が日本に伝わり、次第に形を変えていきました。

貴族の「ひいな遊び」と合体!
平安時代になると、貴族の子どもたちの間で「ひいな遊び」というお人形遊びが流行しました。
この遊びと、中国から伝わった厄払いの風習が合わさって、現在の「ひな祭り」の形が生まれました。



江戸時代には「五節句」のひとつに!
江戸時代には、ひな祭りは「五節句(ごせっく)」のひとつに定められ、幕府も大切にした行事になりました。
このころから、ひな人形を飾る風習が広まり、現代のひな祭りの形が整っていきました。
現代のひな祭りはどんなことをするの?
今では、ひな人形を飾ったり、お祝いのごちそうを食べたりして、家族みんなで女の子の成長を祝います。
ひな祭りの定番の食べ物
- ちらし寿司:いろいろな具材を使い、「幸せがいっぱい詰まりますように」という願いが込められている
- ひなあられ:カラフルなお菓子で、「四季を元気に過ごせますように」という意味がある
- 菱餅(ひしもち):赤・白・緑の3色で、魔よけや健康長寿を願う
- 白酒(しろざけ):昔は「桃花酒(とうかしゅ)」と呼ばれ、桃の花びらを浮かべて飲んでいた
こうして、ひな祭りは女の子の健康と幸せを願う大切な行事として、今も日本で受け継がれています。
まとめ
ひな祭り(3月3日)は、女の子の成長と幸せを願う大切な日ですが、祝日ではありません。
その理由を振り返ってみましょう。
- 昔(江戸時代)は「五節句」のひとつとして特別な日だった
- 明治時代に五節句が廃止され、ひな祭りも祝日ではなくなった
- 戦後、祝日を決めるときに「こどもの日(5月5日)」が選ばれたが、ひな祭りは祝日にならなかった
- 「こどもの日」は男女どちらの成長も祝う日として祝日になったため、ひな祭りは対象外となった
また、「ひな祭りも祝日にしよう!」という意見もありますが、祝日を増やすことは簡単ではなく、今のところ実現の予定はありません。
祝日ではなくても、ひな祭りは日本の大切な伝統行事です!
これからも、家族や友達と一緒に、楽しくお祝いしていきたいですね!