空を飛ぶロボットが荷物を届けてくれる、そんな未来の話を聞いたことはあるかな？
この記事を読めば、その「ドローン配送サービス」という未来の宅配便のことが、小学生でもしっかりわかるようになります。
結論から言うと、ドローン配送サービスは「空の道」を使って、今までよりもずっと速くて便利に荷物を届けてくれる、夢のようなサービスなんです。
さあ、先生と一緒に未来の宅配便の世界をのぞいてみよう！
ドローン配送サービスってなんだろう？空飛ぶ宅配便の正体！
みんながインターネットで本やおもちゃを注文すると、今は宅配便のお兄さんやお姉さんが車やバイクで届けてくれるよね。
ドローン配送サービスは、そのお仕事の一部をドローンが代わりにしてくれる、というものなんだ。
お家の人がスマホでポチっと注文すると、お店や倉庫から荷物を積んだドローンが自動で飛び立ちます。
そして、みんなのお家の庭やベランダまで、空を飛んで荷物を届けてくれるんだよ。
まるで、アニメや映画の世界みたいだよね。
ドローンは、道路の上じゃなくて空を飛ぶから、車がこみあう渋滞に巻きこまれることがないんだ。
それに、まっすぐ目的地に向かって飛べるから、車みたいに道を曲がったりする必要も少ない。
だから、荷物をすごく速く届けることができるんだ。
それに、ドローンは電気で動くから、地球にやさしいという一面もあるんだよ。
ドローンはどうやって飛んでいるの？
ドローンは、いくつかのプロペラを高速で回して空中に浮かび上がるんだ。
そして、それぞれのプロペラの回転の速さをコンピューターが上手に調節することで、前に進んだり、後ろに下がったり、向きを変えたりすることができる。
中にはGPSという、自分が今どこにいるのかを知るための仕組みが入っているんだ。
これは、みんなのお父さんやお母さんが使っているカーナビと同じようなものだね。
そのGPSの情報と地図を見ながら、コンピューターが一番安全で速い道を選んで、自動で飛んでくれるんだ。
だから、人が操縦しなくても、ドローンは自分で考えて荷物を届けることができるんだよ。
ドローンは、ただのおもちゃじゃなくて、とっても賢い空飛ぶロボットなんだね。
ドローン配送のすごいところ！私たちの生活はどう変わる？
ドローン配送が当たり前になったら、私たちの生活はもっと便利で素敵なものになるかもしれないよ。
具体的にどんなすごいことがあるのか、一緒に見ていこうね。
１．注文したらすぐに届く！
一番すごいのは、やっぱりその速さだね。
さっきも話したけど、ドローンは空を飛ぶから渋滞がない。
例えば、お昼ごはんにピザを頼んだら、バイクで届けてもらうよりずっと速く、あつあつのピザが空からやってくる、なんてことになるかもしれない。
急に雨が降ってきて傘が欲しいときや、お料理中にたりなくなった調味料を頼むときも、お店に買いに行くより速く届けてもらえるようになるかもしれないね。
「欲しい！」と思ったものが、すぐに手に入る。そんな未来が待っているんだ。
２．車が行けない場所にも届けられる！
日本には、山のおくや、船じゃないと行けない島にも、たくさんの人が住んでいるよね。
そういう場所は、道がせまかったり、そもそも道がなかったりして、トラックで荷物を届けるのが大変なことがあるんだ。
でも、ドローンなら空から飛んでいけるから問題ない。
お薬や食べ物など、生活に必要なものをどんな場所に住んでいる人にも、同じように速く届けることができるようになるんだ。
それに、地震や大雨などの災害が起きて道が通れなくなってしまったときも、ドローンなら空から救援物資を届けることができる。たくさんの人を助けるヒーローにもなれるんだよ。
３．配達員さんの助けになる！
今、日本中ではたくさんの荷物がやりとりされていて、荷物を届けてくれる配達員さんがすごく忙しくて、人手がたりないという問題があるんだ。
ドローンが配達の一部を手伝ってくれるようになれば、配達員さんの負担を軽くすることができるよね。
配達員さんはもっと大変な場所への配達に集中できたり、私たちともっとお話する時間ができたりするかもしれない。
ドローンは、人と仕事をうばいあうのではなくて、人と協力して、もっと良い社会を作るためのパートナーになってくれるんだ。
４．地球にやさしい！
ほとんどのドローンは、電気で動いているんだ。
ガソリンで走るトラックやバイクと違って、地球を暖かくしてしまうガス（二酸化炭素）を出さない。
たくさんの荷物がドローンで運ばれるようになれば、それだけ地球の環境を守ることにもつながるんだね。
未来の便利なサービスが、地球にもやさしいなんて、とっても素敵だよね。
ドローン配送にも苦手なことがある？知っておきたい注意点
空を飛んで荷物を届けてくれるドローンは、まるで魔法みたいだよね。
でも、そんなドローンにも、実は苦手なことや、これから解決していかなければいけない問題点がいくつかあるんだ。
安全に使うためには、良いところだけじゃなくて、注意点もしっかり知っておくことが大切だよ。
１．一番心配なのは「安全性」
みんなが一番心配するのは、やっぱり安全性だよね。
もし、荷物を運んでいる途中のドローンが故障して落ちてしまったら？
もし、風にあおられて人や建物にぶつかってしまったら？
考えただけでも、とってもこわいよね。
だから今、研究者の人たちは、ドローンが絶対に落ちないような仕組みや、万が一落ちそうになってもパラシュートが開いてゆっくり落ちるような仕組みを一生懸命に考えているんだ。
安全が確認されるまでは、人のたくさんいる場所の上を飛ぶことはできないんだよ。
２．お天気に弱い
ドローンは、強い雨や風、雪が降っているときは、上手に飛ぶことができないんだ。
飛行機も台風のときは飛ばないことがあるけど、ドローンはもっと小さいから、天気の影響を受けやすいんだね。
だから、「今日は雨だからドローンでの配達はできません」という日も出てくるかもしれない。
これからは、多少の雨や風でも安全に飛べる、もっとタフなドローンが開発されていくと思うよ。
３．運べる荷物には限りがある
今のドローンは、まだそんなに大きな力持ちじゃないんだ。
運べる荷物の重さや大きさには、限りがある。
だから、冷蔵庫や洗濯機みたいな重くて大きなものを運ぶことはできないんだ。
まずは、お薬や本、軽い食べ物など、小さくて軽いものからドローン配送が始まるだろうと考えられているよ。
もっとパワーのあるドローンができれば、運べるものの種類も増えていくだろうね。
４．飛ぶためのルールがたくさんある
空は道路みたいに線が引いてあるわけじゃないけど、実はドローンが飛ぶためにはたくさんのルールがあるんだ。
飛行機が飛ぶルートのじゃまにならないように、飛べる高さが決まっていたり、空港の近くは飛んではいけなかったりする。
それに、人の家のプライバシーを守るために、カメラで勝手に撮影しないようにするルールもとても大切なんだ。
みんなが安心して暮らせるように、ドローンが飛ぶための「空の交通ルール」が、今まさに作られているところなんだよ。
ドローン配送はいつ始まるの？未来の空の宅配便
こんなにすごいドローン配送サービス、早く使ってみたいよね。
「一体いつになったら、うちにもドローンが荷物を届けてくれるの？」って、みんなも気になっているんじゃないかな。
もうすでに「実験」は始まっている！
今はまだ、日本中でドローンがビュンビュン飛んでいるわけじゃない。
でも、人があまり住んでいない山のおくや、島などで、「実証実験」というお試しがたくさん行われているんだ。
例えば、やまおくのおじいちゃん、おばあちゃんにお薬を届けたり、お店が近くにない場所に住んでいる人たちに、スーパーからお買い物をした品物を届けたりしているんだよ。
この実験で、「どうやったらもっと安全に飛べるか」「どんな問題が起きるか」ということを調べて、みんなが安心して使えるように準備をしている段階なんだ。
楽天や日本郵便といった、みんなが知っている大きな会社も、この実験に参加しているんだよ。
「レベル４」解禁で、街の中でも飛べるように？
2022年に、日本ですごいことがあったんだ。
それは、「レベル４飛行」というものができるようになったこと。
これは、かんたんに言うと「人が住んでいる街の上を、操縦する人が直接見なくてもドローンが飛べる」ということなんだ。
今までは、人がいない場所でしか、そういう飛ばし方はできなかった。
でも、このルールができたことで、これからはみんなが住んでいるような街の中でも、ドローンが荷物を運べるようになる可能性が出てきたんだ。
もちろん、すぐに飛べるわけじゃなくて、厳しい安全のチェックをクリアしたドローンだけが飛ぶことを許されるんだよ。
みんなが大人になる頃には当たり前に？
じゃあ、いつから本格的に始まるのか。
専門家の人の間では、2025年ごろから、少しずつ街の中でもドローン配送が始まるんじゃないか、と言われているんだ。
最初は、決まった場所から決まった場所へ荷物を運ぶ、みたいな形から始まるかもしれないね。
そして、みんなが大人になるころには、家のチャイムが鳴って出てみたら、そこにドローンが荷物を届けに来ている、なんていうのが当たり前の景色になっているかもしれない。
海外では、アメリカや中国など、もうすでにドローンでピザやコーヒーを届けるサービスが始まっている国もあるんだよ。
日本も、その未来に向かって、今一歩ずつ進んでいるところなんだ。
まとめ：ドローン配送が作るわくわくする未来
今日は、未来の宅配便「ドローン配送サービス」について、たくさん勉強したね。
今日の話をまとめると、こうなるよ。
- ドローン配送は、空飛ぶロボットが荷物を届けてくれる未来のサービスだよ。
- 渋滞知らずで速いし、車が行けない場所にも届けられるから、たくさんの人を助けることができるんだ。
- でも、安全を守るためのルールや、天気の問題など、まだまだ解決しないといけない課題もあるんだ。
- 日本では、みんなが大人になるころには、街でドローンが荷物を運ぶのが当たり前になっているかもしれないね。
ドローン配送は、私たちの暮らしを大きく変える力を持った、すごい技術なんだ。
もしかしたら、これを読んでいる君たちの中から、未来のドローンを開発したり、空の交通ルールを作ったりする人が出てくるかもしれないね。
新しい技術の良いところと、気をつけなければいけないところの両方をしっかり理解して、みんなで安全で便利な未来を作っていけるといいね。
