「地球温暖化」って言葉、ニュースや学校で聞いたことがあるかな?なんだか難しそうに聞こえるけど、実は私たちの毎日の生活と、とっても深い関係があるんだ。
この記事では、地球温暖化がどうして起こるのか、その本当の原因をわかりやすく解説していくね!
さあ、先生とだいちくん、さくらさんと一緒に、地球のナゾにせまってみよう!




地球温暖化ってそもそも何?地球がお熱を出す仕組み



太陽からの光が地球に届くと、地面が温められる。その熱の一部は宇宙に逃げていくんだけど、全部逃げてしまうと地球はカチコチに凍ってしまうんだ。そこで、温室効果ガスがちょうど良い具合に熱をキャッチして、地球を暖かく保ってくれている。このおかげで、私たち生き物が快適に暮らせる温度になっているんだよ。


考えてみて。冬の寒い日でも、毛布を10枚も20枚も重ねてかけたらどうなるかな?


温室効果ガスという毛布が必要以上に分厚くなってしまって、宇宙に逃げるはずの熱が地球にこもりすぎている。これが、地球の体温がどんどん上がってしまう「地球温暖化」の正体なんだ。

どうしてガスが増えすぎたの?犯人は私たちの暮らしの中に!



理由1:エネルギーを作るために化石燃料を燃やしている
みんなの家では、電気を使っているよね?テレビを見たり、ゲームをしたり、部屋を明るくしたり。その電気、どうやって作られているか知っているかな?日本の電気の多くは、「火力発電」といって、石油や石炭、天然ガスといった「化石燃料」を燃やして作られているんだ。


これを燃やすと、たくさんのエネルギーを取り出せるんだけど、その時に大量の二酸化炭素が空気中に出てしまうんだ。車やバス、飛行機を動かすガソリンも、この化石燃料の仲間だよ。
理由2:森の木がどんどん減っている
だいちくんが言っていたように、植物は二酸化炭素を吸って、酸素を出してくれるよね。特に、大きな木がたくさんある森は「地球の肺」なんて呼ばれるくらい、空気をきれいにしてくれる大切な存在なんだ。
でも、人間が家を建てたり、畑を作ったり、紙を作ったりするために、世界中でたくさんの木を切り倒している。木が減ってしまうと、空気中の二酸化炭素を吸ってくれる力が弱まってしまうよね。二酸化炭素を出す量は増えているのに、吸ってくれる量が減っている。これじゃあ、空気中の二酸化炭素が増える一方だよね。

理由3:モノの作りすぎと捨てすぎ
みんなが使っているプラスチックのおもちゃやペットボトル、お洋服、お菓子の袋。これらを作る工場でも、たくさんの化石燃料を燃やしてエネルギーを使っている。だから、モノを作れば作るほど二酸化炭素は増えていくんだ。
そして、食べ物をたくさん残したり、まだ使えるものを捨ててしまったりするのも問題なんだ。捨てられたゴミを燃やす時にも、二酸化炭素が出るからね。牛や豚などの家畜を育てるのにも、たくさんのエネルギーが使われているし、牛のゲップには「メタン」という強力な温室効果ガスが含まれているんだよ。


このままだとどうなるの?未来の地球からのSOS



1.北極や南極の氷が溶けて、海の水が増える
地球の北の端にある北極や、南の端にある南極には、とっても分厚い氷がたくさんあるよね。地球の温度が上がると、この氷がどんどん溶けて水になってしまう。溶けた水は海に流れ込むから、世界中の海の水の量がどんどん増えていくんだ。
そうするとどうなると思う?


2.異常気象が当たり前になる
最近、ものすごく強い台風が来たり、今まで降ったことがないような大雨が降ったり、逆に雨が全然降らなくて水不足になったり…そんなニュースをよく見ないかな?
地球の温度が上がると、空気中の水蒸気の量が増えたり、海の水の温度が上がったりして、地球全体のエネルギーのバランスが崩れてしまう。その結果、これまで考えられなかったような「異常気象」が、世界のあちこちで起こりやすくなるんだ。


3.動物や植物が住めなくなる
私たち人間だけじゃなく、たくさんの動物や植物も地球温暖化の影響を受けるんだ。例えば、北極に住むホッキョクグマは、氷の上でアザラシを狩りして生きている。でも、その大切な氷が溶けてなくなってしまったら、エサがとれずに生きていけなくなってしまう。
海のサンゴも、海水温が上がりすぎると白くなって死んでしまう。サンゴは「海の森」とも呼ばれていて、たくさんの魚たちのお家になっているんだ。そのお家がなくなったら、魚たちも困ってしまうよね。


まとめ:地球の未来のために、今日からできること

地球温暖化は、地球を暖める「温室効果ガス」という見えない毛布が分厚くなりすぎたことが原因だったね。そして、その毛布を分厚くしている一番の原因は、私たち人間の生活から出る「二酸化炭素」が増えすぎたことでした。
- 電気や乗り物で、石油や石炭などの「化石燃料」を燃やしていること。
- 二酸化炭素を吸ってくれる森の木が、どんどん減っていること。
- モノを作りすぎたり、捨てすぎたりしていること。
これらの理由で二酸化炭素が増え続け、このままだと海の水が増えたり、異常気象が起きたり、動物たちが住めなくなったりする、という未来が待っているかもしれないこともわかったね。


例えば、こんなことだよ。
- 使わない部屋の電気はこまめに消す。
- テレビのつけっぱなしをやめる。
- 歯を磨いている間は、水道の水を止める。
- 食べ物を残さず、好き嫌いなく食べる。
- 近くの場所に行くときは、車じゃなくて歩いたり自転車に乗ったりする。
- いらないものは買わない、まだ使えるものは大切に使う。


ぜひ、お家に帰ったら、お父さんやお母さんと「地球のために、我が家でできること」を話し合ってみてね。君たちの行動が、未来の地球を守るヒーローへの第一歩だよ!

