今日は、日本のすごいお城の一つ「名古屋城」について、先生がみんなに楽しくてわかりやすい授業をするよ。
この記事を読めば、名古屋城がどうして建てられたのかという歴史から、屋根の上でキラキラ輝く金のシャチホコや、お殿様がくらしていた豪華な御殿の見どころまで、まるっと全部わかっちゃうんだ。
歴史のことがちょっと苦手な子も、お城に興味がない子も、きっと「へぇ〜!そうなんだ!」と思えるひみつがたくさん隠されているから、安心してね。
それじゃあ、だいちくんとさくらさんと一緒に、名古屋城の探検に出かけよう!

名古屋城の面白くてためになる話をたくさん紹介していくよ!

お城って大きくてかっこいいけど、何のためにあるのかよくわからないんだ。

今日はそのひみつがわかるかな?

だいちくんとさくらさんの疑問にも全部答えていくから、楽しみにしていてね。
名古屋城ってどんなお城?徳川家康がつくったすごい城のひみつ


すごく有名な人だよね?

このお城をつくったのは、江戸幕府を開いた初代将軍・徳川家康なんだ。
今から400年以上も昔、日本は長い戦いの時代が終わろうとしていました。
徳川家康は、大きな戦いに勝って天下統一を果たしたんだけど、まだ大阪には豊臣秀吉(とよとみひでよし)の子供や家来たちが残っていて、いつまた戦いが始まるかわからない、少しピリピリした状態だったんだ。
そこで家康は、「大阪にいる豊臣方をいつでも見張れるように、そして江戸を守るための強力な基地をつくろう!」と考えました。
それが、名古屋城がつくられた一番の理由なんだよ。
例えるなら、クラスで新しいリーダーが決まったけど、まだ前のリーダーを好きな子たちがいて、ちょっとだけ気まずい空気みたいな感じかな。
新しいリーダーは、自分の言うことをみんなに聞いてもらうために、自分の席の周りをしっかり固めて、「僕はこんなに強いんだぞ!」と見せる必要があるよね。
名古屋城は、徳川家康にとってまさにそんな場所だったんだ。

ただのお城じゃなくて、天下統一のための大事な作戦基地だったんだね。

だからあんなに大きくて立派なんだね。
そうなんだ。
名古屋城をつくる工事は「天下普請(てんかぶしん)」といって、日本中の大名たちに命令して手伝わせたんだ。
これは、大名たちにお金や力を使わせて、家康に逆らえなくするという目的もあったんだよ。
みんなで力を合わせて巨大なお城を完成させることで、「徳川家康こそが日本の中心だ」と全国にアピールしたんだね。
でも、そんなすごい名古屋城にも悲しい出来事がありました。
今から80年ほど前の大きな戦争で、お城の一番大事な建物である「天守閣(てんしゅかく)」や、豪華な「本丸御殿(ほんまるごてん)」が燃えてしまったんだ。
だから、今私たちが見ている天守閣は、戦争のあとにみんなの力で建て直されたものなんだよ。

悲しい…。

でも、たくさんの人が「あの素晴らしいお城をもう一度見たい!」と願って、建て直してくれたんだ。
そのおかげで、私たちは今も名古屋城の姿を見ることができるんだよ。
キラリと光る!名古屋城のシンボル「金のシャチホコ」の謎にせまる

あれは「金のシャチホコ」、または「金鯱(きんしゃち)」と呼ばれているんだ。

水族館にいるシャチとは違うの?
いい質問だね!
シャチホコは、頭はトラで、体は魚という、想像上の生き物なんだ。
口から水を吹き出して火を消す力があると信じられていて、お城を火事から守る「おまもり」として屋根の上に飾られたんだよ。
お城は木でできているから、火事が一番怖い敵だったんだね。

でも、どうして金色なの?
それも大事なポイントだね。
さっき、名古屋城は徳川家康が自分の力をみんなに見せるためにつくったと言ったよね。
金を使うのは、「徳川家にはこんなに豪華なものをつくれるだけのお金と力があるんだぞ!」と、みんなにアピールするためだったんだ。
太陽の光を浴びてキラキラ輝く金のシャチホコは、遠くからでもよく見えただろうね。
それを見た人は、「徳川家には逆らえないな…」と思ったはずだよ。
北と南でちょっと違う?シャチホコのひみつ
実は、屋根の上にいる2体のシャチホコは、よく見ると少しだけ違うんだ。
北側にいるのが「雄(オス)」で、南側にいるのが「雌(メス)」なんだよ。
雄のほうが少しだけ大きくて、使われている金の量も多いんだって。
- 雄(北側): 高さ 約2.62メートル、金の重さ 約44.7キログラム
- 雌(南側): 高さ 約2.58メートル、金の重さ 約43.4キログラム
車1台分くらいの重さの金が使われているなんて、びっくりだよね!

そんなにたくさんの金が使われているんだ!

だから昔、この金のうろこを盗もうとした大泥棒がいた、なんていうお話も残っているんだよ。
残念ながら、この金のシャチホコも、天守閣と一緒に戦争で燃えてしまったんだ。
でも、お城の建て直しと一緒に、シャチホコもピカピカの姿でよみがえったんだよ。
名古屋の人たちにとって、金のシャチホコはただの飾りじゃなくて、街のシンボルであり、誇りなんだね。
名古屋城に行ったら、ぜひ空を見上げて、雄と雌のシャチホコを見比べてみてね。
まるでお殿様気分!豪華すぎる「本丸御殿」と天守閣のヒミツ

ここは、お殿様が住んだり、仕事をする場所だったんだ。
本丸御殿は、例えるなら「将軍様が泊まるための、五つ星の超高級ホテル」みたいな場所だったんだ。
徳川家康の子供がこのお城の最初の殿様になったんだけど、江戸にいる将軍様が京都へ行く途中に、名古屋城に泊まることがあったんだ。
その将軍様をおもてなしするために、日本中で一番すごい絵描きさんたちや職人さんたちを集めて、最高に豪華な御殿をつくらせたんだよ。

どんなお部屋があるの?
中に入ると、まず驚くのが壁やふすまに描かれた絵、「障壁画(しょうへきが)」だよ。
特に「表書院(おもてしょいん)」というお部屋には、強そうなトラやヒョウがたくさん描かれているんだ。
これは、訪れた人に「徳川家はこんなに強いんだぞ!」と、絵を通してもアピールしていたんだね。
そして、一番奥にある「上洛殿(じょうらくでん)」は、将軍様だけが使う特別なお部屋。
部屋中が金ピカで、天井や柱にも細かい飾りがたくさんあって、どこを見てもキラキラしているんだ。
まさに、お殿様の世界にタイムスリップしたような気分になれるよ。

トラの絵、かっこよさそう!

これを「復元(ふくげん)」というんだけど、昔の人が使っていた道具や技術を研究して、今の職人さんたちが一つ一つ手作業で再現したんだよ。
木の香りや、畳のにおいを感じながら中を歩いていると、まるで400年前にタイムスリップしたような気持ちになれるんだ。
天守閣は今どうなってるの?
名古屋城のシンボルといえば、やっぱり大きな天守閣だよね。
でも、今はこの天守閣の中に入ることができないんだ。
戦争のあとにコンクリートで建て直されたんだけど、古くなってきて大きな地震が来たら危ないかもしれない、ということで、今は中に入るのがお休みになっているんだ。
でも、がっかりしないでね。
今、名古屋市では、この天守閣を昔と同じように「木」で建て直そうというすごい計画が進んでいるんだ。
もし完成したら、昔のお殿様が見たのと同じ景色を、私たちも見ることができるかもしれないね。
まだまだある!石垣や櫓(やぐら)に隠されたお城の工夫

お城全体が、敵から身を守るための工夫でいっぱいなんだよ。
まず見てほしいのが、お城を支える「石垣(いしがき)」だ。
ただ石を積んでいるように見えるけど、これにもすごい技術が隠されているんだよ。
名古屋城の石垣は、築城の名人と言われた加藤清正(かとうきよまさ)という武将が担当した場所が有名なんだ。
その石垣は、下はゆるやかなカーブだけど、上にいくにつれて壁が急になっているんだ。
これは「扇勾配(おおぎこうばい)」といって、敵の忍者が登りにくいように工夫されているんだよ。

忍者が登れないようにって、すごい!
石垣にある印を探してみよう!
石垣をよーく見てみると、丸や三角、家紋のようなマークが彫られた石が見つかることがあるんだ。
これは「刻印(こくいん)」といって、石垣づくりを手伝った大名たちが「この石は私たちが運びました!」という印として付けたものなんだ。
まるで、自分の持ち物に名前を書くみたいだよね。
場内を歩きながら、いくつ刻印を見つけられるか探してみるのも、お城探検の楽しみ方の一つだよ。

やってみたい!
戦争を生きのびた「本物」の建物
天守閣や本丸御殿は燃えてしまったけど、名古屋城には奇跡的に戦争の火事を生きのびた建物も残っているんだ。
それが、3つの「櫓(やぐら)」と3つの「門」だよ。
櫓というのは、お城の隅に建てられた見張り台のような建物で、敵が来たときにここから矢を射ったり、鉄砲を撃ったりして城を守ったんだ。
中でも「西南隅櫓(せいなんすみやぐら)」は、外から見ると2階建てに見えるけど、中は3階建てという面白い造りをしているんだよ。
これらの建物は、400年前につくられた当時のままの姿を見ることができる、とっても貴重なものなんだ。
昔の職人さんたちがつくった柱や壁に触れると、歴史の重みを感じることができるかもしれないね。
まとめ:歴史を知れば名古屋城はもっと面白い!
今日は名古屋城の歴史と見どころについて、たくさん学んできたね。
最後に、今日の授業のポイントを復習しよう!
- 名古屋城は、徳川家康が天下統一の仕上げとして、日本中の大名に命令してつくらせた「天下の城」だったこと。
- 屋根の上の金のシャチホコは、火事から城を守るおまもりであり、徳川家の力を示すシンボルだったこと。
- 本丸御殿は、将軍様をもてなすための豪華絢爛な芸術作品で、今の技術でそっくりに復元されたこと。
- 石垣や櫓など、天守閣以外にもお城を守るための工夫や、本物の歴史がたくさん残っていること。

名古屋城が、ただ大きいだけのお城じゃないってことがわかったかな?

徳川家康の作戦とか、敵から守る工夫とか、色々なひみつが隠されていてすごく面白かった!

今度お城に行ったら、石垣のマークも探してみたい!
よかった!
歴史や背景を知ってから本物を見ると、ただ「すごいなー」で終わるんじゃなくて、「あ、これは家康が力を示すためにつくったんだな」「この石垣は忍者を防ぐためなんだ」って、色々な発見があって何倍も面白くなるんだ。
ぜひ今度、お家の人と一緒に名古屋城を訪れてみてね。
そして、今日学んだことを思い出しながら、自分だけの発見をたくさんしてきてほしいな。
今日の授業はこれでおしまい!
最後まで読んでくれて、どうもありがとう!

