今日は、だいちくんとさくらさんと一緒に「税金(ぜいきん)」について学んでいこう。



そうだよね。
でも、税金はみんなの暮らしにすごーく関係がある、とっても大切なお金なんだ。
お父さんやお母さんが一生懸命働いてお給料をもらって、その一部を国や市に納めているお金、それが税金だよ。
この記事では、国が発表している確かな情報をもとに、その「税金」が一体何に使われているのか、日本一わかりやすく解説していくから、安心してついてきてね。
この記事を読み終わるころには、「なるほど!税金って、僕たちのためのお金だったんだ!」って、スッキリわかるようになるよ。
そもそも「税金」ってなんだろう?みんなで集める社会の会費!


税金はね、たとえるなら「みんなが気持ちよく暮らすための社会の会費」みたいなものなんだ。
サッカークラブやスイミングスクールに入ると、毎月「会費」を払うよね。
その会費で、ボールやプールが使えたり、コーチが教えてくれたりする。
税金もそれと似ていて、日本という大きなチームのメンバーみんなで少しずつお金を出し合って、みんなが使うものや、みんなに必要なサービスのために使っているんだよ。


例えば、こんなことを想像してみて。
- 毎日歩く道路がボコボコで穴だらけ。誰も直してくれない。
- 火事になっても、消防車が来てくれない。
- 悪い人がいても、助けてくれる警察官がいない。
- 学校の建物が古くなっても、新しくならない。
- 公園のブランコが壊れても、ずっとそのまま。
- 毎日出るゴミを、誰も集めてくれない。


そうだろう。
今、みんなが当たり前のように安全に、そしてきれいに暮らせているのは、警察官や消防士さんのお給料、道路を直す工事のお金、ゴミを集める車のガソリン代などを、みんなで集めた税金でまかなっているからなんだ。
税金がないと、私たちの暮らしはとても不便で危ないものになってしまうんだよ。
お父さんやお母さんがお家のために電気代や水道代を払って、みんなのご飯を買ってくれるのと同じように、国や市はみんなが暮らす社会全体のために、税金というお金を使ってくれているんだね。
みんなの税金!驚きの使い道ベスト3はこれだ!

国が使うお金の使い道には、たくさんの種類があるんだけど、その中でも特にたくさんのお金が使われている「ベスト3」を紹介するね。
みんなで集めた税金を100個のケーキに例えて、どれに何個のケーキが使われているか想像しながら聞いてみてね。
第1位:社会保障(しゃかいほしょう)
まず、一番多く使われているのが「社会保障」というもの。
これは、100個のケーキのうち、なんと約34個分も使われているんだ。


例えば、みんなが病院に行ったとき、窓口で払うお金って、実は全部の治療費の一部だけなんだ。
残りの部分は税金などから払われているから、少ない負担で病院に行けるんだよ。
他にも、おじいちゃんやおばあちゃんが生活するための年金や、体の不自由な人を助けるためにも使われている。
一番多く使われているのは、みんなの健康や安心な暮らしを守るためのお金なんだね。
第2位:国債費(こくさいひ)
次に多いのが「国債費」。
これは100個のケーキのうち、約24個分。

うーん、ちょっと違うんだ。
これは簡単に言うと「国が昔にした借金を返すためのお金」なんだ。
お家を建てるときに、銀行から大きなお金を借りて、何年もかけて少しずつ返していくことがあるよね。
それと同じで、国も昔、大きな道路や橋、トンネルを作ったり、みんなの暮らしを良くするためにお金が足りなくて、借金をしたことがあるんだ。
そのときに借りたお金と、その利子(お金を借りたお礼に払うお金)を返すために、毎年たくさんのお金が使われているんだよ。
第3位:地方交付税交付金(ちほうこうふぜいこうふきん)
そして第3位が「地方交付税交付金」。
これは100個のケーキのうち、約15個分だよ。


例えば、東京みたいに人がたくさんいて会社も多い場所は、税金がたくさん集まるよね。
でも、人が少ない村だと、あまり税金が集まらない。
そうすると、村では学校を新しくしたり、道路を直したりするお金が足りなくて困ってしまうかもしれない。
だから、国がいったん集めた税金を、税金が足りない地域に分けてあげているんだ。
クラスで集めたお金を、みんなで平等に使うのに似ているかもしれないね。
学校から宇宙まで!こんなところにも税金が使われているよ!


たくさんあるよ。
みんなが「え、これも税金でできてたの!?」って驚くようなものを紹介するね。
みんなが毎日使う学校
まず、みんなが通っている学校。
学校の建物や、机、いす、体育館、プール。
これらを作るお金や、新しくするお金は税金から出ているんだ。
それに、みんなが毎日使っている国語や算数の教科書が無料なのも、税金のおかげなんだよ。
もし税金がなかったら、お父さんやお母さんが全部の教科書を買わなくちゃいけなくなるんだ。
そして、みんなに勉強を教えてくれる先生たちのお給料も、税金から払われているんだよ。
町の安全を守るお仕事
町の交番にいるおまわりさんや、火事を消してくれる消防士さん。
みんなの安全を守るために、24時間働いてくれているよね。
このおまわりさんや消防士さんのお給料、そしてパトカーや消防車、救急車も、全部税金で用意されているんだ。
みんなが安心して眠れるのは、税金で支えられている安全のおかげとも言えるね。
暮らしを便利にするもの
他にもたくさんあるよ。
- みんなが遊ぶ公園の遊具や、きれいにしてくれる人のお金。
- たくさんの本が無料で読める、図書館の建物や本を買うお金。
- 毎日出るゴミを集めて、きれいな町を保つためのお金。
- 大雨が降っても川があふれないように、堤防を丈夫にする工事のお金。
こうやって見てみると、本当にたくさんのものが税金で支えられているのがわかるよね。


税金の「なぜ?」に答えるよ!無駄遣いって本当にあるの?


なぜ税金は高いって言われるの?
それはね、主に2つの大きな理由があるんだ。
一つは、さっき説明した「社会保障」に使うお金が、年々増えているから。
日本は世界でもトップクラスに長生きの人が多い国だから、おじいちゃんやおばあちゃんの数が増えているんだ。
そうすると、年金や病院で使うお金も、どんどん増えていく。
みんなで支える人が増えているから、一人ひとりが払う会費も少しずつ多くなっていく、というイメージだね。
もう一つの理由は、これもさっき出てきた「国債費」、つまり昔の借金を返すためのお金が必要だから。
この2つだけで、国が使うお金の半分以上を占めているんだ。
だから、どうしてもたくさんの税金が必要になるんだよ。
無駄遣いって本当にあるの?

これも難しい問題だね。
みんなから集めた大切なお金だから、1円たりとも無駄にしてはいけないよね。
ほとんどは、みんなの暮らしを良くするためにしっかり考えられて使われているんだ。
でも、残念ながらニュースで「本当にこのお金の使い方は必要だったのかな?」って思われるようなことが報道されることもある。
例えば、誰も通らないような場所に立派な道路を作ってしまったりとかね。
だから、国や市の職員さんたちも、無駄遣いをなくすために「行政改革(ぎょうせいかいかく)」という努力を続けているんだ。
そして、私たち国民も、税金が正しく使われているか、しっかり見ていくことが大切なんだよ。


うん。
君たちが住んでいる市や町のホームページを見ると、「予算(よさん)」や「決算(けっさん)」という書類が公開されているんだ。
「今年はこんなことにお金を使いますよ」という計画書と、「去年はこんなことにお金を使いましたよ」という報告書だね。
少し難しいかもしれないけど、お父さんやお母さんと一緒に見てみると、「へぇ、公園を新しくするのにお金が使われるんだ!」なんて発見があって面白いかもしれないよ。
税金の使い道をチェックすることは、大人になったらとても大切なことなんだ。
みんなのお金が、みんなのために正しく使われているかを見守ることも、社会の一員としての大事な役割だからね。
まとめ:税金はみんなの未来を作る宝物!




今日のまとめをしよう。
- 税金は、みんなが安全で快適に暮らすための「社会の会費」。
- 一番多く使われているのは、お年寄りや病気の人を助ける「社会保障」のため。
- 学校の教科書や警察、消防、道路や公園など、身の回りのほとんどのものが税金で支えられている。
- 税金が正しく使われているか、みんなで関心を持って見守ることが大切。
税金は、ただ取られてしまうお金じゃなくて、めぐりめぐって自分たちの暮らしや安全、そして未来のために使われる「宝物」のようなお金なんだ。
みんなが大人になって税金を納めるようになったとき、「このお金が、誰かの役に立つんだな」「もっと良い社会を作るために使われるんだな」と思えたら、すごく素敵だよね。
ぜひ、お家に帰ったらお父さんやお母さんに「今日、税金のこと勉強したんだよ!」って話してみてね。
そして、一緒に町の広報誌やホームページを見て、自分たちの町の税金が何に使われているのか、探検してみるのも面白いよ。
今日の授業はこれでおしまい!よく頑張りました!

