【小学生にもわかる!】地球温暖化とは?原因・影響・今できる対策をやさしく解説

科学・自然
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「地球温暖化」って言葉、ニュースや学校で聞いたことがあるかな?なんだか難しそうに聞こえるけど、実は私たちの毎日の生活と、とっても深い関係があるんだ。

この記事では、地球温暖化がどうして起こるのか、その本当の原因をわかりやすく解説していくね!

さあ、先生とだいちくん、さくらさんと一緒に、地球のナゾにせまってみよう!

先生
先生
みんな、こんにちは!今日は「地球温暖化」について一緒に学んでいこうね。
だいち
だいち
先生、よろしくお願いします!地球温暖化って、地球がどんどん熱くなっちゃうことだよね?
さくら
さくら
なんで熱くなっちゃうんだろう?誰かが地球にストーブをガンガンつけてるのかな?
先生
先生
ふふふ、良い質問だね!実は、地球を暖めているのは「温室効果ガス」という、目に見えないガスなんだ。そして、そのガスが増えすぎたことが一番の原因なんだよ。つまり、地球温暖化の一番の犯人は、私たち人間が出している『温室効果ガス』が増えすぎたことなんだ。
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地球温暖化ってそもそも何?地球がお熱を出す仕組み

先生
先生
まずは、地球温暖化の基本的な仕組みからお話しするね。みんな、寒い冬の日に毛布にくるまると、ポカポカ暖かくなるよね?
だいち
だいち
うん!毛布の中はあったかい!
先生
先生
実は、地球にも同じような「見えない毛布」があるんだ。それが「温室効果ガス」と呼ばれるガスの層なんだよ。

太陽からの光が地球に届くと、地面が温められる。その熱の一部は宇宙に逃げていくんだけど、全部逃げてしまうと地球はカチコチに凍ってしまうんだ。そこで、温室効果ガスがちょうど良い具合に熱をキャッチして、地球を暖かく保ってくれている。このおかげで、私たち生き物が快適に暮らせる温度になっているんだよ。

さくら
さくら
へぇー!じゃあ、温室効果ガスは地球にとって必要なものなんだね!悪者だと思ってた!
先生
先生
その通り!温室効果ガスは、地球を暖かく保つ『見えないお布団』のようなもので、決して悪者じゃないんだ。問題なのは、そのお布団が「分厚くなりすぎている」ことなんだよ。

考えてみて。冬の寒い日でも、毛布を10枚も20枚も重ねてかけたらどうなるかな?

だいち
だいち
うわー、汗かいちゃうよ!暑くて眠れない!
先生
先生
まさにその通り!今の地球は、まさにそんな状態なんだ。

温室効果ガスという毛布が必要以上に分厚くなってしまって、宇宙に逃げるはずの熱が地球にこもりすぎている。これが、地球の体温がどんどん上がってしまう「地球温暖化」の正体なんだ。

さくら
さくら
なるほどー!毛布が分厚くなりすぎて、地球がお熱を出している状態なんだね。すごくわかりやすい!
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どうしてガスが増えすぎたの?犯人は私たちの暮らしの中に!

先生
先生
さて、地球を暖める毛布(温室効果ガス)が分厚くなってしまった原因を探っていこう。その犯人の正体は、主に「二酸化炭素(にさんかたんそ)」というガスなんだ。他にもメタンガスやフロンガスという仲間もいるけど、一番量が多くて影響が大きいのが二酸化炭素なんだよ。
だいち
だいち
二酸化炭素って、理科の授業で聞いたことある!植物が吸うやつだよね?
先生
先生
よく知っているね!その二酸化炭素が、どうして増えすぎてしまったのか。それには、私たちの生活が大きく関係しているんだ。大きく分けて3つの理由があるよ。

理由1:エネルギーを作るために化石燃料を燃やしている

みんなの家では、電気を使っているよね?テレビを見たり、ゲームをしたり、部屋を明るくしたり。その電気、どうやって作られているか知っているかな?日本の電気の多くは、「火力発電」といって、石油や石炭、天然ガスといった「化石燃料」を燃やして作られているんだ。

さくら
さくら
化石燃料って、大昔の恐竜とかの化石?
先生
先生
良いところに気づいたね!化石燃料は、大昔の植物や動物の死骸が、長い時間をかけて地中で変化してできたエネルギーの塊なんだ。

これを燃やすと、たくさんのエネルギーを取り出せるんだけど、その時に大量の二酸化炭素が空気中に出てしまうんだ。車やバス、飛行機を動かすガソリンも、この化石燃料の仲間だよ。

理由2:森の木がどんどん減っている

だいちくんが言っていたように、植物は二酸化炭素を吸って、酸素を出してくれるよね。特に、大きな木がたくさんある森は「地球の肺」なんて呼ばれるくらい、空気をきれいにしてくれる大切な存在なんだ。

でも、人間が家を建てたり、畑を作ったり、紙を作ったりするために、世界中でたくさんの木を切り倒している。木が減ってしまうと、空気中の二酸化炭素を吸ってくれる力が弱まってしまうよね。二酸化炭素を出す量は増えているのに、吸ってくれる量が減っている。これじゃあ、空気中の二酸化炭素が増える一方だよね。

だいち
だいち
うわー、そうなんだ…。森がなくなると、地球の息が苦しくなっちゃう感じだね。

理由3:モノの作りすぎと捨てすぎ

みんなが使っているプラスチックのおもちゃやペットボトル、お洋服、お菓子の袋。これらを作る工場でも、たくさんの化石燃料を燃やしてエネルギーを使っている。だから、モノを作れば作るほど二酸化炭素は増えていくんだ。

そして、食べ物をたくさん残したり、まだ使えるものを捨ててしまったりするのも問題なんだ。捨てられたゴミを燃やす時にも、二酸化炭素が出るからね。牛や豚などの家畜を育てるのにも、たくさんのエネルギーが使われているし、牛のゲップには「メタン」という強力な温室効果ガスが含まれているんだよ。

さくら
さくら
ええっ!牛さんのゲップまで原因なの!?びっくり!私たちの便利な生活の全部が、地球の熱につながっているんだね…。
先生
先生
そうなんだ。気づいてくれて嬉しいよ。便利な生活は素晴らしいことだけど、その裏側で地球に少しずつ負担をかけてしまっている。それが、地球温暖化の大きな原因なんだ。
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このままだとどうなるの?未来の地球からのSOS

先生
先生
さて、原因がわかったところで、もしこのまま地球温暖化が進んでいったら、私たちの未来はどうなってしまうんだろう?少しだけ、未来の地球をのぞいてみようか。
だいち
だいち
ちょっと怖いけど…知っておきたい!
先生
先生
うん、知ることはとても大切だよ。まず、地球の氷がどんどん溶けてしまうんだ。

1.北極や南極の氷が溶けて、海の水が増える

地球の北の端にある北極や、南の端にある南極には、とっても分厚い氷がたくさんあるよね。地球の温度が上がると、この氷がどんどん溶けて水になってしまう。溶けた水は海に流れ込むから、世界中の海の水の量がどんどん増えていくんだ。

そうするとどうなると思う?

さくら
さくら
もしかして…海の水が増えすぎて、陸が沈んじゃうの?
先生
先生
その通り。特に、ツバルやモルディブのような、海抜が低い美しい島国は、国全体が海に沈んでしまうかもしれないと言われているんだ。今、自分たちが住んでいる場所が、将来なくなってしまうかもしれないなんて、とても悲しいことだよね。日本も周りを海に囲まれているから、他人事じゃないんだよ。

2.異常気象が当たり前になる

最近、ものすごく強い台風が来たり、今まで降ったことがないような大雨が降ったり、逆に雨が全然降らなくて水不足になったり…そんなニュースをよく見ないかな?

地球の温度が上がると、空気中の水蒸気の量が増えたり、海の水の温度が上がったりして、地球全体のエネルギーのバランスが崩れてしまう。その結果、これまで考えられなかったような「異常気象」が、世界のあちこちで起こりやすくなるんだ。

だいち
だいち
ゲリラ豪雨とか、すごく暑い日が増えたのも、温暖化のせいなのかな?
先生
先生
その可能性はとても高いと言われているね。夏は危険なほどの猛暑になり、大きな台風や集中豪雨で洪水が起こりやすくなる。私たちの暮らしが、これまで以上に自然災害の危険にさらされることになるんだ。

3.動物や植物が住めなくなる

私たち人間だけじゃなく、たくさんの動物や植物も地球温暖化の影響を受けるんだ。例えば、北極に住むホッキョクグマは、氷の上でアザラシを狩りして生きている。でも、その大切な氷が溶けてなくなってしまったら、エサがとれずに生きていけなくなってしまう。

海のサンゴも、海水温が上がりすぎると白くなって死んでしまう。サンゴは「海の森」とも呼ばれていて、たくさんの魚たちのお家になっているんだ。そのお家がなくなったら、魚たちも困ってしまうよね。

さくら
さくら
大好きな動物たちが、いなくなっちゃうかもしれないなんて嫌だよ…。
先生
先生
そうだよね。このままだと、地球の豊かな自然や、たくさんの生き物の命が失われてしまうかもしれない。これが、未来の地球から私たちへのSOSなんだ。
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まとめ:地球の未来のために、今日からできること

先生
先生
今日は地球温暖化の原因と、その影響について学んできたね。最後に、今日のお話をまとめてみよう。

地球温暖化は、地球を暖める「温室効果ガス」という見えない毛布が分厚くなりすぎたことが原因だったね。そして、その毛布を分厚くしている一番の原因は、私たち人間の生活から出る「二酸化炭素」が増えすぎたことでした。

  • 電気や乗り物で、石油や石炭などの「化石燃料」を燃やしていること。
  • 二酸化炭素を吸ってくれる森の木が、どんどん減っていること。
  • モノを作りすぎたり、捨てすぎたりしていること。

これらの理由で二酸化炭素が増え続け、このままだと海の水が増えたり、異常気象が起きたり、動物たちが住めなくなったりする、という未来が待っているかもしれないこともわかったね。

だいち
だいち
なんだか、すごく大きな問題で、僕たち子どもには何もできないような気がしちゃうな…。
先生
先生
そんなことはないよ、だいちくん!原因が私たちの生活の中にあるということは、私たちの生活を少しだけ変えることで、未来を変えることができるということなんだ。大きなことじゃなくていい。今日からできる小さなことから始めてみよう!

例えば、こんなことだよ。

  • 使わない部屋の電気はこまめに消す。
  • テレビのつけっぱなしをやめる。
  • 歯を磨いている間は、水道の水を止める。
  • 食べ物を残さず、好き嫌いなく食べる。
  • 近くの場所に行くときは、車じゃなくて歩いたり自転車に乗ったりする。
  • いらないものは買わない、まだ使えるものは大切に使う。
さくら
さくら
それなら私にもできる!電気を消すのは、今日からすぐに始められる!
先生
先生
素晴らしいね、さくらさん!そう、一人ひとりができることは小さいかもしれない。でも、その小さな一歩がたくさん集まれば、地球を救うとてつもなく大きな力になるんだ。君の「もったいない」という気持ちや、地球を大切に思う心が、地球の未来を明るく照らす光になるんだよ。

ぜひ、お家に帰ったら、お父さんやお母さんと「地球のために、我が家でできること」を話し合ってみてね。君たちの行動が、未来の地球を守るヒーローへの第一歩だよ!