お正月に神社でよく見かける「破魔矢(はまや)」。
実はこれ、家の中に悪いものが入らないように守ってくれる大事な縁起物(えんぎもの)なんです。
「でも、どうして矢が魔物を追い払うの?」
「どこに飾ればいいの?」
そんな疑問にお答えするために、この記事では破魔矢の意味・由来・飾り方まで、わかりやすく解説します!
小学生でもスッキリ理解できる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
破魔矢(はまや)とは?お正月の縁起物!
破魔矢(はまや)とは、
おうちを守り、悪いものを追い払ってくれるお正月の縁起物(えんぎもの)です。
お正月に神社へ行くと、カラフルでかっこいい矢が売られているのを見たことがあるかもしれませんね。
それが「破魔矢」です。
もともとは、「矢(や)」には悪いものを遠ざける力があると考えられていました。
昔の人たちは、弓矢(ゆみや)を使って魔物を追い払っていたんです。
その考えが「破魔矢」という形に変わり、家に飾るお守りとして使われるようになったんですよ。
破魔矢の名前の由来
「破魔矢」という名前には、こんな意味がこめられています。
- 「破魔(はま)」=「魔(ま)」を「破る(やぶる)」
- 「矢(や)」=弓矢のこと
つまり、「魔物を破る矢(や)」という意味なんですね。
かっこいい名前だと思いませんか?
破魔矢はどんなときに使うの?
破魔矢が一番よく使われるのは、お正月です。
新しい年のスタートを「安心して迎えられますように!」という願いをこめて、家に飾ります。
お正月だけでなく、赤ちゃんが生まれたときや新しい家に引っ越したときにも使うことがあります。
これは、新しい生活のスタートを応援する意味があるからなんです。
この章のまとめ
- 破魔矢は、悪いものを追い払って家を守るための矢
- **「魔(ま)」を「破る(やぶる)」矢(や)**が語源(ごげん)
- お正月や引っ越し、赤ちゃんの誕生など「新しいスタート」を応援する意味がある
破魔矢はなぜお正月に飾るの?その理由を解説!
お正月に破魔矢を飾るのは、家を守り、新しい年を安全に過ごすためです。
お正月は、1年のはじまりですよね。
新しい年が「健康で安全に過ごせますように!」と願う気持ちが、破魔矢を飾る理由なんです。
どうしてお正月に悪いものを追い払うの?
昔の日本では、「新しい年には、悪いものがやってくる」と考えられていました。
特に、大晦日からお正月にかけては、魔物や悪いものが家に入りやすいと信じられていたんです。
そこで、「新しい年を安全にするために、家に魔物が入ってこないようにしよう!」と考えました。
そのために使われたのが、「破魔矢」なんですね。
この考え方は、大掃除にもつながっています。
大掃除で家の中をピカピカにするのは、「汚れを落として悪いものを追い出す」という意味があるんですよ!
どうして矢が魔物を追い払えるの?
「矢」が魔物を追い払うのには、昔の戦いが関係しています。
昔の日本では、弓矢(ゆみや)を使って敵を追い払っていたんです。
そのため、「矢には強い力がある!」と考えられるようになり、
「魔物を追い払う矢=破魔矢」が生まれたんですね。
破魔矢を飾るとどんなご利益があるの?
破魔矢を家に飾ることで、こんなご利益(りやく)があると言われています。
- 家の中に悪いものが入らないようにする
- 家族が1年を健康に過ごせるようにする
- 幸せがたくさんやってくるようにする
家の中に**「見えないバリアをはる」**みたいなイメージですね!
これで、家の中の人が安心して過ごせるわけです。
この章のまとめ
- お正月は、新しい年のはじまりを祝う行事
- 大晦日からお正月にかけては、魔物が家に入りやすいと考えられていた
- 破魔矢を飾るのは、悪いものを追い払い、家を守るため
- 破魔矢のご利益は、健康、安全、幸せを呼び込むこと!
破魔矢の飾り方は?どこに飾ればいいの?
「破魔矢って、買ったあとどうすればいいの?」
「どこに飾ればいいの?」
こんな疑問があるかもしれませんね。
実は、破魔矢の飾り方にはちょっとしたルールがあるんです。
破魔矢を飾る場所はここ!
破魔矢を飾る場所で一番多いのは、次の3つです。
- 玄関(げんかん)
- リビング(家族みんなが集まる場所)
- 神棚(かみだな)(もし家にあればここが一番良い)
① 玄関に飾る
玄関は、家に入る入り口ですよね。
ここに破魔矢を飾ることで、悪いものが入ってくるのを防ぐバリアをはることができるんです。
飾る場所のポイントは、目線よりも高い場所に置くこと!
玄関の上の方に棚があれば、そこに飾るのがベストです。
もし棚がなければ、壁にかけるタイプの破魔矢もありますよ!
② リビングに飾る
リビングは、家族が集まる場所なので、ここに破魔矢を飾るのもおすすめです。
家族がみんな元気に過ごせるように、部屋の高い位置に飾るのがポイント。
棚の上や壁のフックにかけておくと、見た目もきれいです。
テレビの近くや本棚の上もいい場所ですね!
③ 神棚に飾る
もし家に神棚(かみだな)があるなら、破魔矢はそこに飾るのが一番良いとされています。
神棚は神さまがいる特別な場所なので、ここに破魔矢を置くと、より強いご利益(りやく)があると考えられています。
もし神棚がなければ、代わりに棚の上など高い場所に飾っても大丈夫です!
破魔矢を飾るときの注意点は?
破魔矢を飾るときは、いくつかの注意点があります。
- 高い場所に飾る(床に置くのはNG!)
- 清潔な場所に飾る(ほこりがたまらないようにする)
- できれば南向きか東向きに飾る(これが縁起が良いとされている)
破魔矢はいつまで飾るの?
「お正月が終わったら、破魔矢はどうすればいいの?」
答えは、「1年間飾り続ける」です。
お正月が終わっても、1年間は家を守るための大切なアイテムなので、そのまま飾っておきます。
次のお正月が来たときには、新しい破魔矢を買って、古いものは神社にお返しするのが一般的です。
このとき、「お焚き上げ(おたきあげ)」という儀式で、感謝の気持ちをこめて燃やしてもらいます。
この章のまとめ
- 破魔矢を飾る場所は、玄関、リビング、神棚がオススメ
- 目線よりも高い位置に飾るのがポイント!
- 1年間飾ったら、次のお正月に神社へ返す(お焚き上げ)のがルール
破魔矢はどこで買える?購入方法とおすすめの時期を解説!
「破魔矢を買いたいけど、どこで手に入るの?」
実は、破魔矢を買う場所や買うタイミングにもポイントがあります!
破魔矢はどこで買えるの?
破魔矢が買える場所は、主に次の3つです。
- 神社(これが一番オススメ!)
- デパートや通販(最近はネットでも買える)
- スーパーやお正月の特設コーナー(地域によってはある)
① 神社で買う(おすすめ!)
破魔矢を買うなら、一番のおすすめは神社です!
なぜなら、神社の破魔矢は神さまのご加護がこめられているからです。
神社の神主さん(かんぬしさん)や巫女(みこ)さんが、きちんとお祓い(おはらい)をしてから渡してくれるので、特別なご利益(りやく)があると考えられています。
お正月になると、神社に大きなテントや出店が並びますが、その中で破魔矢も売られています。
家族で初詣(はつもうで)に行ったときに買うのが一番良いタイミングですよ!
② デパートや通販で買う
最近は、デパートやネット通販でも破魔矢を買うことができるようになりました。
特に、おしゃれなデザインの破魔矢が欲しい人には、通販が人気です。
色とりどりの矢や、木の台座(だいざ)がついたセットもあります。
こんな人におすすめ!
- 近くに神社がない人
- 忙しくて初詣に行けない人
- インテリアとしておしゃれな破魔矢が欲しい人
ただし、ネットで買った破魔矢にはお祓いがされていない場合があります。
もし気になる場合は、神社に持って行ってお祓いをお願いするのも一つの方法です。
③ スーパーやお正月の特設コーナーで買う
お正月が近づくと、スーパーやショッピングモールの特設コーナーで破魔矢が売られることもあります。
門松(かどまつ)やしめ飾り(しめかざり)と一緒に並んでいることが多いです。
ただし、これもお祓いはされていないものが多いため、気になる場合はお正月の初詣のときに一緒にお祓いしてもらうのがオススメです。
破魔矢を買うおすすめの時期は?
破魔矢を買う時期は、12月下旬から1月の初詣(はつもうで)のときがベスト!
- 12月下旬:スーパーやデパートの正月コーナーで購入可能
- 1月1日~1月3日:初詣に行ったときに神社で購入するのが一番おすすめ!
もし、年末のうちに手に入れて大晦日(おおみそか)の夜から飾りたい場合は、スーパーやデパートでの購入が便利です。
破魔矢の値段はどれくらい?
破魔矢の値段は、500円から3,000円くらいが多いです。
- 神社の破魔矢:1,000円~3,000円
- デパートやスーパーの破魔矢:500円~2,000円
- 通販の豪華な破魔矢:3,000円以上もある
神社で買うときは、破魔矢のサイズや装飾(デザイン)によって値段が変わります。
ただし、神社での破魔矢は「お金を払う」ではなく、「お布施(ふせ)」としての意味合いが強いため、多少高くても神社で買う人が多いんですよ!
この章のまとめ
- 破魔矢が買える場所は、神社、通販、スーパーの3つ
- 初詣に行ったときに神社で買うのが一番おすすめ!
- 買う時期は、12月下旬から1月の初詣のときがベスト
- 破魔矢の値段は500円~3,000円くらい
破魔矢は処分するときどうすればいい?正しい方法を解説!
「1年間飾った破魔矢はどうすればいいの?」
「捨てるのはちょっとバチが当たりそう…」
こんな疑問を持つ人も多いですよね。
破魔矢は、ただゴミ箱に捨ててはいけません!
実は、破魔矢は“お守り”と同じ扱いなので、神社にお返しするのが正しい方法なんです。
破魔矢の処分方法は2つ!
破魔矢を処分する方法は、次の2つが一般的です。
- 神社の「お焚き上げ(おたきあげ)」で処分する
- 神社の「古いお守り返却ボックス」に入れる
① お焚き上げで処分する方法
**お焚き上げ(おたきあげ)**とは、神社で古いお守りや破魔矢を燃やして、神さまに感謝の気持ちを伝える儀式です。
お正月が終わると、1月15日ごろに**「どんど焼き」と呼ばれるお焚き上げの行事が行われる神社が多いです。
このタイミングで神社に持っていき、専用の場所に破魔矢を預ける**のがベスト!
② 神社の返却ボックスに入れる方法
お正月以外のときでも、神社の**「お守り返却ボックス」**に破魔矢を入れることができます。
多くの神社では、1年中いつでも古いお守りや破魔矢を返せるボックスが設置されています。
もし、どんど焼きの時期を逃してしまったら、近くの神社に持っていって相談するのが一番簡単な方法です!
処分するときの注意点
破魔矢を処分するときに、絶対にやってはいけないことがあります。
- ゴミ箱に捨てないこと!(破魔矢はお守りと同じ扱い)
- バラバラに分解しないこと!(神さまの力が失われると考えられています)
どうして神社に返す必要があるの?
破魔矢は、神社で神さまの力を宿してもらった大事なものです。
そのため、使い終わった破魔矢も神さまのもとにお返しするのが正しいやり方なんですね。
これを「感謝の気持ちを伝える行い」として考えると、1年間守ってくれたお礼を神さまに伝えることになります。
この章のまとめ
- 破魔矢は、1年飾った後、神社にお返しするのが正しい方法
- 処分方法は**「お焚き上げ」か「返却ボックスに入れる」**の2つ
- ゴミ箱に捨てたり、バラバラにしないこと!