さわった時に「ビリッ!」とくる静電気(せいでんき)。
この記事では、小学生でもわかるように、静電気が起こる仕組みと、ちょっとした防ぎ方をくわしく説明していきます。
静電気って何?ビリっとする理由を知ろう
静電気のもとになっているのは「電気」です。
電気は、見えないけれど、わたしたちの体や物の中を自由に動くことができる小さな粒(つぶ)からできています。
この粒の中には、「プラス」と「マイナス」があります。
ふだんはプラスとマイナスが同じ数だけあるので、電気がたまったり流れたりしませんが、何かのきっかけでこのバランスがくずれると、静電気がたまりやすくなります。
静電気が起こりやすいのはどうして?
静電気は、特に乾燥(かんそう)している冬の季節に起こりやすいです。
空気が乾くと、たまった電気が逃(に)げづらくなるので、ドアノブやだれかにさわったときに急に「ビリッ!」ときます。
特にウールのセーターを着ていたり、ビニールやプラスチックをさわったりする時は、静電気がたまりやすいです。
静電気は「たまった電気」が流れるときに起こる現象です。
次に、静電気を防ぐための方法を見ていきましょう!
静電気が起きやすいものと防ぎ方
静電気は、次のようなものにふれるとたまりやすくなります。
- ウールやフリースの服:セーターやジャンパーは静電気がたまりやすい
- ビニールやプラスチック:文房具のケースや袋も静電気をためやすい
- カーペット:ふれるたびに「ビリッ!」となりやすい
静電気の防ぎ方
静電気を防ぐためには、電気がたまらないように工夫することが大切です。
次のような方法で静電気がたまるのを防ぐことができます。
- 水分をふくませる
手をしめらせたり、スプレーで洋服を少しぬらしておくと、乾燥が防げて静電気が起きにくくなる - 金属にさわる
ドアノブにさわる前に、ちょっと金属をタッチすると静電気が放電(ほうでん)されてビリッとしづらい - 静電気防止グッズを使う
静電気防止スプレーや、静電気防止シートを使うと、服や物にたまる電気を減らしてくれる
静電気が起きやすい物や防ぐ方法を知っておくと、「ビリッ!」とした痛みを減らすことができます。
次は、どうして冬になると静電気が増えるのかを説明していきます。
なぜ冬に静電気が起こりやすいの?
冬は気温が低く、空気が乾燥しています。
乾燥した空気は、たまった電気を逃がすことができません。
そのため、ドアノブや金属、ほかの人にふれたとき、たまっていた電気が急に流れて「ビリッ!」と感じるんです。
静電気を減らす冬の工夫
冬でも、静電気がたまらないようにするための工夫がいろいろあります。
- 加湿器(かしつき)を使う:部屋の空気をしめらせて、電気が逃げやすいようにする
- 手をこまめにしめらせる:手に水分をふくませておくと、たまった静電気が逃げやすくなる
- 静電気防止スプレーを活用する:服やカーペットなどにスプレーしておくと静電気が起きにくい
冬は乾燥しているので、静電気がたまりやすく「ビリッ!」と感じやすくなります。
静電気が気になるときは、空気をしめらせたり、金属にふれるなどの工夫で、静電気を減らしてみてください。
静電気を使ったものづくりと私たちの生活
静電気の力でゴミを集める「空気清浄機(くうきせいじょうき)」
空気清浄機(くうきせいじょうき)は、静電気を使って空気中のゴミやホコリを集める仕組みになっています。
空気清浄機の中には、静電気を出す部分があって、そこで空気中のホコリや小さなゴミをくっつけることができるんです。
静電気の力で、空気をきれいにする役割をしているんですね。
コピー機でも静電気が使われている!
コピー機も静電気を使った道具のひとつです。
コピー機の中には、静電気の力でインクが紙にくっつくように作られています。
インクの粒が静電気で引き寄せられ、紙にしっかりくっついて文字や絵を作り出しているんです。
こうして見ると、静電気はただビリッとするだけでなく、身の回りで私たちの生活を支えてくれています。
ゴミやホコリを集めたり、文字をくっきり映したりするのも静電気の力のおかげです。
今度、家で空気清浄機やコピー機を見たときは、「静電気が使われているんだな」と思い出してみてください!
まとめ
静電気は、「たまった電気が一気に流れること」で「ビリッ!」と感じる現象です。
冬は乾燥しやすく、静電気がたまりやすくなりますが、加湿(かしつ)や金属にさわるなどで防げます。
また、静電気は空気清浄機やコピー機といった、身近なものづくりにも使われています。